北欧の家具とか好きでして、雑貨屋とかでよく見るのですが北欧神話も日本のRPGなんかで馴染みの深いものですよね。そんなおかげでギリシャ神話とか、キリスト教の物語とか、千夜一夜物語みたいな壮大感をなんとなし持っていて、そんな世界観に触れられる映画なのかな?なんて思ってレンタルしたのがこちらの作品です。
タイトルだけでワクワクするじゃないですか。ラグナロクときてオーディン神話ですよ。
というわけで見始めたのですが、ちょっとイメージと違いました。
オーディン伝説について研究していたシングルファーザー考古学者のシーグル(奥さんはガンで亡くなられたそうです)は、やっと突き止めた手がかりをもとに「オーディンの目」という湖に子供2人を連れて行くのだけど、そこで謎の未確認生物に襲われてしまう!はたしてシーグルは無事子供と一緒にこの地を脱出することができるか!?
お父さんは自分の研究と育児の板挟みで葛藤しながらやっぱり研究を優先しちゃって、しかも実を結びそうでワクテカですが、年頃の娘は大事な夏休みを潰されてどっちらけ。しかも謎の生物に襲われて一体何なのよもー!
てなお話です。
ああー想像してたのと違ったー!
でも面白かったです。
北欧の大自然に対する畏敬の念といいますか、自然を大切にしながらその自然と戦ってきた文化をひしひしと感じる映像です。北欧の森林がとても美しいっす。そりゃ未知の生物とかいそうです。
オーディンの目はソ連との国境にあって昔戦争があったとのことなのですが、その時代の戦車やらなんやらがまるでラピュタの廃墟みたいに登場したり、湖の息を呑むような静けさが緊張感を煽られたり。
見終わって思ったのですが、ファンタジーストーリーのテイストとして使われてる影響で北欧神話に対してすごく壮大な物語な印象をぼくらは勝手に持ってるだけなのかな?案外日本風に落とし込むと「天狗伝説の真相を解明しに来た民俗学者が、山に入ろうとして地元のマタギに、この山に入ってはなんね!って言われた」みたいな、そんなローカル感のある物語が北欧神話なのかもな。なんて考えたりしました。
でも好きなんですよねー、北欧神話の設定ってやっぱイイですよね。