お元気ですか?りとです。
みなさん『よつばと!』好きですか?
学生の頃「理想の父親像」をこの漫画で確立しました
高校の頃、友人が「あずまんが大王」を熱心に読んでいて、ぼくはあのゆるーい日常系漫画のよさが当時はわからなくて「ふーん」くらいのテンションで先輩に勧められて読み始めた「よつばと!」だったのですが、どっぷりハマりましてね。
一見、ほのぼの系の日常漫画かと思いきや、よつばととーちゃんの不思議な関係に「これは何か大きな展開が待ってるに違いない!」と、当時4巻くらいまで出てた漫画を一気に買いました。
魅力的な登場人物が目白押しのこの漫画ですが、とりわけぼくはとーちゃんにやられてしまいました。
「将来、こんな父親になりたい!そしてよつばみたいな娘を育てるんだ!!」と冗談交じりに心に誓ったのです。
ぼくの父親は厳格な人でした
…でしたってまだ生きてるんですけどね。
ぼくの父親はめちゃくちゃ厳しい人でした。
ぼくは10歳の誕生日に「お前を今日から大人として扱う」と言われました。
悪いことをするとまず殴り「なぜ殴られたかは自分で考えろ!」と言われました。考えても理由がわからず悔しくて泣いてしまったら「泣いて許されると思うな!!」といっそう叱られました。
なのでぼくは10代の頃あまり家で楽しい思い出がありません。
代わりに「20歳過ぎたら何も言わない」とも言われ、宣言通り大学卒業時に就職してなくても、その後4年経って就職した時も何も言われませんでした。
ほかにも、家の居心地が悪かった反動から学校は楽しくて仕方なかったですし、どうしても父親のやり方が納得いかず色んな本を読んだ結果「世の中には色んな価値観や考え方の人がいる」という事にかなり早い段階で気づけました。今でも父親以上に気を使う相手なんてそうそういないおかげで、どんな人ともそれなりに仲良くなれる大人になりました。
厳しい世の中を生き抜いていくためのタフさを育ててもらったと今では思えます。
しかし、やはり心のどこかで「優しく面白い父親」に憧れていたのでしょう。
『よつばと!』のとーちゃんはぼくが憧れる父親像そのままでした。
あれから10数年後、ぼくは父親になり娘はよつばと同い年になりました
どうやったらあんなとーちゃんになれるんでしょう!?どーやったらよつばみたいな娘が育つんでしょう!?
叱りたくはないのです。
でも、どうしても目に余る行動を子どもはしてしまうのです。
そしてつい叱ってしまうのです。
その後冷静になって「やっちまった」と後悔するのです。
ああ…世の中のパパさんママさんたちが一斉にヘドバンしている姿が見える…!見えますよぉ!!
無理をせず自然体で子どもに接する。
子どもと同じ目線で一緒に遊ぶこともできる。
でも守らなければならないルールはしっかり伝える。
いけないことをしたら怒るのではなく叱る。
とーちゃんは仏様なんじゃないか!?
そんな事を考えながら今日も子どもの相手をしました。