前回から始まったブログ友達のがっちゃん (id:gu-gu-life) さんからいただいた絵の質問に答えるシリーズの第2弾です!
前回はこちら
さて、いただいた質問を復習しましょう。
こちらです。
①人物に立体感が出せず、どれもこれもべたっとした絵になってしまう。どうやって人間らしい感じを出しているのでしょうか。
②ペンがぶるっと震えるので、綺麗な線がかけません・・・。ひたすら描くことが近道なのでしょうか。
③構図やデザイン(キャラクターの服や髪型など)はいつもイメージする素材があって描かれるのでしょうか。
今日は②に答えていこうと思います!
繰り返しますが、ぼくは普段はサラリーマンやってる趣味絵師ですので見当違いな回答しててもご愛嬌で!
ペンが震えないことと、自転車がふらつかないことは似てると思う
線の綺麗さは、おっしゃる通り、もう描きまくるしかないと思うんです。
鉛筆を握ったことがない子が、文章を書けるようになるために書いた文字の量くらい、自転車に乗れなかった子が、1人でまっすぐ走れるようになるために頑張った時間くらい絵を描けば、綺麗な線が引けると思うんです。
では、具体的にどんな練習をすればいいかと言いますと、デッサンだと思います。
スケッチではなく、デッサンがいいと思います。
(スケッチは、前回の量感なんかを掴むにはすごくいいです)
デッサンの定義は「2次元に3次元を再構成すること」とぼくは習いました。
目の前にあるモチーフと全く同じものを紙の上に再現することです。
「ちょっと違うけどまぁいっか」という考えを脳裏から一切追い出して描くんです。
これは確実に線が綺麗になります。
綺麗になりますが、これはちょっとした修行ですよね…しんどいと思います。
ところで…
こちらをご覧ください。
ぼくのイラスト局所拡大図なのですが、ぼくの線画はご覧の通り雑です。
もう1度申し上げます。
雑です。
でも、ちょっと思い返してみて欲しいのです。
イラストの「好き」か「嫌い」かの判断って一瞬で下していること多くないですか?
そしてその時、細部が丁寧に描かれてるかなんて気にしてなくないですか?
ちょっと話を変えまして、今日最初に会った人(朝活の皆様は昨日最後に会った人)の服装って思い出せます?
思い出せないことが多いと思うんです。
それくらい人は、対象のことをあんまりあちこち細かく見てないのです。
なので、ぱっと見の印象を支える部分さえ押さえれば、絵はわりと綺麗に見えるんですね。
ではどこを押さえるのか。
顔と手、そしてその絵の主役部分
次の構図の話にも通じるのですが、線の密度の多い部分がきっちり描かれていれば、あとは雑でも気にならないのです。
人物画で線の密度が集中する場所、それは「顔」と「手」と「その絵の主役部分」の3点です。
この3点は、絵の構成によって2点になったり1点になったりします。
(表情が主役とか、主役になるオブジェクトを持ってるとか)
ここだけ丁寧に描けは、あとは少々線が変でも気にならないのです。
つまり
このイラストは、顔と手とチョコレート、つまり画面左上部分だけで勝負してるようなもんなのです。
さきほどの拡大図の完成版であるこのイラストなんて、全身描いてるようで実は顔でしか勝負してないのです。
でも、気にならないですよね!?(気にならないと思って欲しい!)
と、ここまでの話は「絵が綺麗に見える」ためのテクニックであって根本的な解決にはなってないですね。
なので
最後に即席の綺麗な線の引き方を2つご提案します!
1つめは「今から引く線のゴール地点を意識して一気に引く」です。
心許ない「迷い線」は弱い印象がはっきりでます。
なのでハイテンポな音楽とか聴きながらノリノリで引いたらいいと思います。
そして2つめは、線を引くときに「息を止める」です。
具体的には「息を吸う→線を引く→息を吐く」です。
水墨画の呼吸法らしいのですが、これ意外とイケマス。
以上、全てぼくの偏見です!
そして長くなったのでさらに次回に続きます!