ここのところブログ友達のがっちゃん (id:gu-gu-life)さんからいただいた絵に関する質問にお答えする記事を書かせてもらっていますが、今回が最終回です。
お預かりしたこちらのイラストの添削をするお話の後編です!
イラストとともにいただいた下記の質問について今回は②にお答えしようと思います!
①指導者である母のサイズ感がうまくかけない。(遠近でちょっと小さくしてみたものの、何か縮尺比みたいなものが本来はあるのでしょうか)
②ピアノのように凹凸もデザインも少ない物だと、どうしても単色になってしまい、ただの黒いものになっている
という部分がうまくかけなかったな〜と自分で反省している点です・・・。
もちろん他にもお見苦しいところが多々ありますので、ビシバシ「ここが!」みたいに言っていただけると嬉しいです!!!
ちなみに前回はこちらです
画面の手前に黒くて大きいものを描きたい
これは実はすごく難しいんですよね!ぼくも苦手です。
ぼくの持ってる苦手意識について説明するために「色彩心理」の話をさせてください。
「色彩心理」ってのは「この色はこう感じる」みたいなやつのことなんですが、例えばこんなのがあります。
あくまで「心理」なので「こう感じる人が多い」ってことだと思うんですけどね。
いわゆる赤周辺の「暖色系」の色ってのは「暖かく・手前に」見えて、寒色系は「寒色系」の色は「寒く・後ろに」見えるってやつです。
同じように、「無彩色」と言われる「白と黒」に関していえば、白系は「軽く・手前に」、黒系は「重く・後ろに」見えるんですね。
これは、色味を帯びても一緒です。
今回のイラストみたいに手前に大きくて黒いピアノが入り込む絵ってのは、画面前面に大きな空洞があるように感じられるんです。
黒は使うのがすごく難しい
黒色を使うことに苦手意識があるぼくの絵には、メイン部分に黒がほぼ出てきません。
じゃあ、黒いものを描きたい時どうしてるかというと黒っぽい印象を与える色を使ってるんですね。
冷静に考えればぼくは「黒が使いたい」のではなく「黒っぽい印象を持たせたい」のです。
具体的に使う色は「黒っぽい紫」「黒っぽい青」「黒っぽい茶色」といった感じです。
イメージしにくいって場合は「明暗レイヤー」と「色レイヤー」分けて重ねるといいんじゃないかと思います。
というわけで、こうしてみました!
以下の3点、描き加えてみました。
1、ピアノが強く主張してこないように、後ろに下がる青みを足してみました。
2、硬くツルッとしたピアノの質感を出すために、光の反射を入れてみました。
3、2人の人物の表情に目がいくように、下に向かって暗くなるようグラデーションを入れました。
グラデーションなのですが、ぼくは人物やメインになる部分に塗りつぶしのグラデーションをあまり使いません。なんか無機質になっちゃうんですよね。
なので自分でやって、わざと手ブレ感を出してみてます。
グラデーションツールは「画面に統一感を出したい」って時に薄めに使うこともあります。
このイラストなんかは、右から左に、青から黄色にグラデーションツール使ってるんですが、新規レイヤーに、不透明度を10〜20パーセントに下げ、レイヤーモードをソフトライトにしてみたりとかしてます。
てな具合で、いかがでしょうか?
がっちゃんさんからいただいた質問とお預かりしたイラストに対し「ぼくならこうするかなー?」という方法を2回に分けて、だらだらと語らせていただきました。
何か解決の糸口になりましたでしょうか?
お役に立てれば幸いです!
それにしても、いやー楽しかったです!
絵について語るのってやっぱ楽しいです。
今回、5回に分けて質問にお答えさせていただきましたが、この間いつにも増してコメントをたくさんいただけました。
そう言えば昔、BBSなるものが流行ってたころ、イラストをアップしてお互いに添削してもらいあう交流とかしてましたよね!?
懐かしい…
そんなこと思い出しながら、ついついモチベーション高めで記事書きました。
またやりたいっすね!
今後も、何か質問があって、リーマン日曜絵師のぼくでよければ、またお答えさせていただきたいと思います!
むしろブログのネタくださいっ
では、ここまでお付き合いありがとうございましたっ