【kindle本感想】『イケメンは、つくれる。』ぼくも、そう思う。

今日は久々の「Kindle買ったのでKindle Unlimitedで読んだ本の感想を書こうシリーズ」です。

今回の本は藤沢敦さん著の『イケメンは、つくれる。: この物語の主人公「ユウキ」は、過去の僕の姿です。』です。

イケメンは、つくれる。: この物語の主人公「ユウキ」は、過去の僕の姿です。

イケメンは、つくれる。: この物語の主人公「ユウキ」は、過去の僕の姿です。

  

ブサメン「ユウキ」の物語

この本は、一見ハウツー本のようで物語仕立てになっています。

というわけで、あらすじ紹介程度のネタバレがありますのでお気をつけくださいね。

主人公の「ユウキ」くんは24歳のサラリーマンです。

自分のことをブサメンと思っている彼は、イケメンや美女がSNSにアップするキラキラ輝いてる生活に憧れつつ「どうせオレは」と悶々する日々を送っています。

そんなある日、大学時代にイケメンだなーと憧れていた「リョウタ」先輩と再開し、リョウタ先輩の手ほどきのもと、ユウキくんもイケメンへの道を歩み始めることになるお話です。

内容が濃くないけど、そこが良い。

物語の説明はこの辺りにしておいて、ユウキくんがリョウタ先輩から受ける手ほどきは

  • 美容院に連れてってもらう
  • ユニクロで自分の体にあったサイズのオススメの服とABCマートでコンバースの靴を買う
  • ヘアスタイルの作り方を習う
  • 女の子と会話するときの基本的なコツを2つ教えてもらう

くらいのものです。

たったこれだけです。

「たったこれだけ」と書きましたが、ここにハードルを感じる人って多いですよね。

そして、そんな方の気持ちもよくわかるんです。

ぼくが高校の頃って、今みたいにインターネットがありませんでした。

なので「おしゃれ」の情報って主に雑誌だったんですが、この雑誌が初心者には古文書のように理解不能なんですよね。

それでも果敢に挑んで自分なりになんとかしようともがいてみて、出来上がったものと、すでに「こなれた友人」とのギャップに愕然とし、心が折れて2度と立ち上がれなくなる…。

わかりますぅー。

物語中、ユウキくんはイケメンと美女のことを「天上界の人々」と言うんですよ。

わかりますぅー!

でも

イケメンは、つくれるんですよね。

ぼくは幸いにして、その後美術系大学に行き「突き抜けた身なり」の人たちを目の当たりにできたおかげでもう一度波に乗ることができ、大学卒業後に「あそこは異世界だった」とセーブすることを覚え現在に至ることができましたが、こういうのはラッキーだったと言えるでしょう。

リョウタ先輩も「そこでつまづいたらその後の人生をブサメンとして生きていく。残酷だよな。」と申しています。

そんな残酷な世の中で起死回生を狙うため「まずはここから・これだけから始めましょう!」と言ってくれるのがこの本だと思いました。

「髪なんて1000円カットでも切れるじゃん!」と思ってる方へ、なぜ美容院に行く意味があるのかを語ってくれます。

「服は何を買えば良いんだ?」って思ってる方に「まずはユニクロで大丈夫!」と安心させてくれます。

「女の子と何話していいかわからん!」って方へ「最低限ここ抑えればOK!」を教えてくれます。

そういう本です。

ぼくは、なまじ美の勉強をしてしまったせいで自分の「素材」がそんなに良い方ではない事をよく理解してるんです。

それでも、そんな自分を小綺麗に見せる術をなんとか身につけ、好みはあると思いますがまあまあ人並みくらいには見られるように自分を作れるようになりました。

テレビで活躍するタレントさんにはなれませんが、日常生活レベルで言われる「イケメン」は間違いなく作れるんですよね!

なぜイケメンになるのか

女子を見るときだって「可愛い子だな」って思う子は、素材の良い子ではなく、メイクしておしゃれしてる子だってこと、多くないですか?(ぼくだけですか?)

「自分の外見に気を使える人は、他人にも気を使える人だ」ってフレーズが本に出てくるんです。

ハッとさせられました。

自分の身なりに気を使ってみると、意外と手間暇かかることがわかって、綺麗に着飾ってる女の子の努力とか身に染みたりするんですよね。

だからこそ、そんな人に好感が持てて「良いな」って思えるんだと思います。

身なりに気を使うって、自分をよく見せるためにしてるつもりが、気がついたら視野が広くなるというか、人のことがよく見えるようになる面があって楽しいですよね。

ぼくももうすぐ39歳になります。

そして年々自分が自由に使えるお金も少なくなってってますが、楽しく装っていきたいです。