あの頃の「迷い」とぼくの「決断」

このブログを始める少し前のことなんですけどね。

ぼくの日々は淡々と過ぎて行ってました

その頃のぼくは日々を粛々とこなしながら過ごしていました。

今思い返してみると、そのころの記憶があまりありません。

なるべく「しなければならないこと」を効率よくこなし、なるべく「絵を描く時間」を確保するよう心がけながら過ごしていて、月日が怒涛のように過ぎ去っていく感じでした。

周囲からも、仕事をバリバリこなし、家事育児にも積極的に参加し、学生時代からの絵も続けている充実した人と映ってたと思います。

なので当時ぼくは「自分は幸せなんだ」と思ってました。

でも、時々無性に虚しくなることがありました。

朝、ジョギングしてる時とかにふと思ったんです。

「おれ何もないな」と。

友人も割と多かった方のはずなのに、気づけばほとんど疎遠になってました。

でもそれは「家庭を持ったら誰でも背負う責任なんだ」と思ってました。

そんなある日、弟に久々に会いました。

彼は顔を合わせるなり一番にこう言いました。

「アニキ、顔が死んでる。」

驚きました。

自分はそんな顔をしてるのかと思いました。

弟とはわりと仲が良くて、弟が就職するまで友達のように気楽に遊ぶ仲でした。

そんな弟に久々に会って、つい本音の顔を晒してしまったのだと思いました。

自分は幸せを積み上げてるつもりでした。

日々の辛いことは、幸せの代償だと思ってました。

でも違ったみたいでした。

これはまずいと思いました。

このままでいいのかと迷いました。

今のままでは、残りの人生を死んだように生きていくのかもしれない、と思い焦りました。

そしてぼくは決断しました

板タブと外部ディスプレイと当時の新型MacBook Proを買い、デジタルでイラストを描くことを再開したのです。

プレステ4を買い、昔好きだったゲームをするようになりました。

さらに漫画も読むようになりました。

実用書ばかり読んでましたが小説も読むようになりました。

それらをこのブログで発信するようにしました。

「結婚して家庭を持った以上、安易に趣味のために自分のお金と時間を使ってはいけない」とぼくが勝手に思ってたのです。

また、カッコつけたがりのぼくのことです。当時流行り始めていた「イクメン」をきっちり演じ切ろうとして燃え尽きかけてた節もありました。

一眼レフを買い、写真も撮りました。

クロスバイクも買い、1人でちょっと遠出もするようになりました。(ロードバイクじゃないところが家族への配慮です)

すると毎日が楽しくなってきました

家族の健康、子どもの成長は幸福感・充実感がありました。

でも、自分自身のための「おもちゃ」と「おもちゃで遊ぶ時間」がないと、消耗しちゃうんだなーと思いました。

「ストレス発散の方法は?」系の質問で「子どもと遊ぶことです!」て言えるパパさんを尊敬するくらいの坊やちゃんなのです。

本当子どもで申し訳ない!

現在、ぼくはあの頃より間違いなく「幸せだな」と思える日々を送っています。

ネット上とはいえ、趣味や好きなことで交流できる友人がいることに感謝しております。ありがとうございます。

そしてもちろん、何も言わず趣味のためにお金を使わせてくれて「全く子どもなんだから…」と見守ってくれてる妻にも感謝しています。