今週のお題「わたしのインターネット歴」
1999年。
ノストラダムスの約束の月の4ヶ月前、ぼくは大学生になりました。
美術系の大学でしたが、なぜか全員にパソコンが配られました。
以前記事にしたことがあるとおり「ファミコンを欲しい」と親にねだったところパソコンを買われトラウマを抱えていたぼくは、最初ちょっと抵抗感がありました。
配られたのはWindows98を搭載したDynabookでした。
恐る恐る、おっかなびっくりの最初のパソコンの授業で先生からとても印象的なことを言われました。
「パソコンは何でもできる。レポートもかけるし、手紙も送れる。写真の加工もできる。絵も描けるし作曲もできる。映画もつくれる。パソコンは君たちにとって機械ではなく画材なのです。」
詳細な言い回しは忘れましたが、そんな趣旨のことでした。
ぼくは感銘を受けてしまいました。
デジタルで絵を描くのはマリオペイント以来でしたが「これからは絵もパソコンで描く時代なんだ!」と思いました。
その頃にインターネットとも出会いました。
パソコンで絵を描く方法をネットで調べたり、映画の授業でレポートを描くために映画ファンが集う掲示板に行って質問したりしました。好きなアーティストのホームページを見に行って、いろんな知らない情報にも触れました。
大学にいながら世界と繋がってる感がとても楽しかったのを覚えています。(日本語のページばかり見ていたので実質は世界と繋がってはいなかったですが!)
次第に、もっとパソコンを使いこなせるようになりたくて、詳しい友人に「どうやったら使いこなせるようになる?」って聞くと「エロゲーを買え」と言われました。
ぼくは『ToHeart』を買いました
そこにはピュアな若者たちの真剣な恋愛が描かれていて、ぼくは不覚にも感動してしまいました。
そして何となく一通りのパソコンの使い方を学びました。
「エロゲーを買え」は名言だと思いました。
ゲームの続きがしたいがために、色んなパソコンの機能やトラブルに対する知恵を身につけたのです。
話が逸れました。
その後、自分もホームページなるものをつくってみたくなりました。
最近聞かなくなったNetscapeというブラウザには、ホームページを作る機能がありました。
ぼくはそれを使って初めてのホームページをつくりました。
大学3年になった頃、入学時に配られたDynabookはすっかり老朽化が進み、起動するだけで10分かかるようになりました。
ぼくはデスクトップPCを買うコトにしました。
また別の友達に「パソコンで絵を描きたいからどれ買ったらいいか教えてくれ」と頼んだところ「これだ」と言われ「わかった」とバイト代全てを叩いて買ったのがVAIO RX55でした。
WindowsはXPになっていました。
初めて家にインターネットをつなぐ
ぼくの家は「ギリギリADSLが引けるが速度は見込めないかも?」と言われる地域でした。
しかし、契約していざ繋ごうとするとうまくいきませんでした。
当時の家って、インターホンと電話が繋がってるタイプのがあったんですよね。
玄関で「ピンポーン」って鳴ったら、受話器とって「どなたですか?」って言ってたんです。
この機能が邪魔をして、インターネットができないと言うのです。
もう、ちょっとした工事でした。
全てはインターネットのためでした。
大騒動の後、家でネットが繋がった時の感動はとても大きかったです。
そして今度は、きちんとホームページビルダーを使ってホームページをつくり、大きな画面で描いたイラストをアップし、ほどなくしてGAMEHA.COMに出会うのでした。
この頃のイラストを見ると、そんなことを思い出します。
Macを使うようになるのは、また別のおはなし。
残暑見舞い申し上げます。