じっと手を見る

先日、生まれて初めて40歳になりました。

来る、来るとは聞いてましたが、まさかこんな早く来るとは。

前の日の夜、寝る前に30代を振り返ってみました。

何度かブログに書いたことがあるんですが、ぼくは30歳になる時にこんな誓いをたてたんですね。

「この10年はいいオッサンになるための準備期間にしよう」

これが達成できたかを考えてみたんです。

ぼくにとっての「いいオッサン」とは、言うなればくたびれてボロボロの、若い女の子とかに「キモい」「くさい」とか言われない、年甲斐もなく自分の人生を楽しそうに生きてるおじさんでした。

そんなおじさんになるための準備を10年かけてしよう。

意識して趣味と身なりに時間とお金をかけるようにしました。

同時に、ぼくは29歳のとき父親になったので、仕事と育児のバランスをいかにとるかに悪戦苦闘した10年でした。

あっという間だったなぁ、と思いました。

これもブログでたまにぼやいてるんですが、30代前半はもうよく覚えていないです。

とにかく必死に突っ走ってた印象です。

34歳の時にこのブログをはじめて、それまでつけっぱなしにしてた仮面を外して深呼吸して、10代の頃と変わらない本音をブログで吐露するようになりました。

まるで学校に通ってた頃の、趣味の合う同級生の友達みたいな交流ができたりして、そう考えたら、たまにもらうネガコメも、違うクラスの違うクラスタの人たちが聞こえよがしに言い放つ悪口みたいですね!?あったあったそういうの。

とにかく早かった。

これはきっと、50歳もあっという間ですね。

多分3年くらいで50歳になるんじゃないでしょうか。

そういえばぼく、大学時代に院への進学もちょっと考えてたんですが、いろんな要因から学部で卒業して社会に出ることを選んだんです。

憧れてた公募展へも「まぁ50までに入選できればいいか」って区切りをつけました。

その時、筆ダコのできた自分の手を見て「50歳になったらこの手もしわくちゃになってるのかなぁ?なんか想像できないなぁ…。」なんて思ってました。

あの頃あった筆ダコは、今では「ちょっと他より皮が厚いかな?」くらいになっちゃって、まぁどこにでもいるおっさんの手になってしまいました。

50歳なんてはるか先だと思ってたのに、人生ってあっという間だ。

そんなことを取り止めもなく考えてたらいよいよ思考が高速回転をはじめて寝られなくなる夜でした。(その直後に寝ました)

30代が、持てる限りのものを持って突き進んだ10年だったので、40代の目標はこうします。

「本当に欲しいもの」以外は手放して身軽になる

きっと今までのような体力はなくなっていくでしょう。

もともとぼく文化系ですし。

なので、50歳になった時に「今とても楽しいです」って言えるように、ちょっとでも楽しくない要因になるものはどんどん手放していきたいです。

この手に持てる範囲のものだけ持って生きていこう、重たいものはアマゾンで注文しよう。

そう思いながら自分の手を見つめました。