先日『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』というぼくがよく聞いてるラジオを聴いてたら「日本はもともと惣菜は買うものだった」って興味深い話をされてました。
曰く、惣菜を家でお母さんが作るようになったのは1960年代になってからで、いわゆる「三種の神器」ができたことで家事が楽になった結果、家でお母さんが惣菜をつくるようになったんだそうです。
ここでいう惣菜っておかずのことで、改めて「専業主婦が家で料理をつくるのってやっぱ1960年代以降のことなんだなぁ〜」って思いました。
で芋づる的に思い出したのが「ポテサラおじさん」ですが、おそらく60年代くらいに幼少期だった世代ってことなんでしょうかね?
日本人の歴史的にはごく最近の一時的な現象なのでしょうが、この時期に幼少期を過ごしてお母さんが家でご飯を作ってくれてる姿を見て育った方にとっては「古き良き日本の原風景」なんでしょうね。
本当に人の一生は短くて、ぼくらはポップが言う「閃光のように」生きていくしかないんだなぁ〜なんて思ったりします。
もうひとつ興味深いのが、三種の神器で家事の負担が減ったことで「楽をする」のではなく「惣菜を家で作る」という今までやってなかったことを背負い込む、このマインドですよね!
IT機器やネットが発展していろんなことが楽になった結果、さらに仕事を背負い込むっていう、まさに今同じことを繰り返そうとしている、というかすでにくりかえしてる感があります。
これでは将来第2第3のポテサラくらいつくれおじさんを生み出してしまう悲劇につながってしまいかねません。
何おじさんだろう?
電話くらいかけろおじさん?
ハンコくらい押せおじさん?
そーいえばジャムおじさんって、第一話でパンに命を吹き込もうと躍起になってたりして、かるくマッドサイエンティスト気質ですよね。
だからぼくらはIT機器やネットが発展して楽になった部分に関しては余暇や趣味に回すべきだと思うんです。
今年「ブルシットジョブ」なんて言葉を聞くようになりました。
やってもやらなくてもいいゴミみたいな仕事って意味らしく、具体的には無駄に長い会議とかなんのために作ってるかわからない書類とかをさすらしいのですが、こんな言葉こそ流行語大賞とかにして、もっとみんなこの言葉に敏感になって、スッキリした年末年始を迎えたいなー、なんて思ったりしながら今日も書斎エリアの整理整頓を楽しんでいます。
ポテサラを強要するつもりは一切ありませんが、お菓子作りが得意な女子にはめっぽう弱いぼくです。
そしてうちの奥さんがめっちゃ得意なんです、と惚気を添えて今日のお話は終わりにしたいと思います。では。