クールでニヒルな2番手キャラが好きです

1年くらい前の話題なんですが、題92回アカデミー賞のメイク・ヘアスタイリング賞をカズ・ヒロさんっていう日本人の方が受賞されたんです。

で、この方のメディアへのコメントがちょっと物議を醸してらっしゃったんですね。

以下、ぼくのフィルターを通した概要のお話しですとお断りして書きます。

一部メディアから「日本人の誇りだ!」的に担ぎ上げられたことにご本人さんが難色を示されたんです。

この方はアメリカ国籍を取得されているのですが、その理由というのが日本での人間関係の悩みと、「日本人」から「個人」になるためだったということなんです。

しがらみを捨てて渡米して頑張ったのに、賞を取ったら日本人であることを盛りに報じるのはやめてほしいということみたいでした。

ぼくは2日1回更新するブログがもうすぐ7年目になるくらいのことしか誇れることのない人間なので、同列に並ぶのはおこがましいことですが「うひーわかるうー!」て思いました。

ぼくは「チーム◯◯」とか「◯◯ファミリー」とかいうのが苦手なんですよ。

なので一昨年折に触れていろんなところで使われてた「ワンチーム」ってフレーズも申し訳ないことに、近くで囁かれるたびにモヤッとしていました。

しかし、なんかこう、コロナで大変になってから、みんなで助け合うマインドの「いい言葉」として世間にいっそう広まってることに最近気がつきまして、これは改めて自分の中で向き合わないといけない時なのかもしれないと思うようになりました。

そーいえば、ぼくだって気の合う友人とワイワイやるのは好きですし、誰とも関わりたくなければブログなんてしてないはずなんです。絆は嫌じゃない。

そうやって考えてくと、どうやらぼくは「知ら間に仲間にされる感」が苦手なのかもしれないな、って思えてきました。

別にそういうつもりはなかったのに、たまたま居合わせただけで「俺たち仲間だろ?」みたいな、よく聞かれる言葉で言うと、同調圧力に過敏なのかもしれません。

細かいことが気になるめんどーなやつと言われたらその通りで、少年漫画の主人公タイプでは決してありません。

ルフィの船にも乗れないでしょう。

まぁ、あの船は死ぬほど危ない目に遭いまくるので乗るより読んでるだけの方がいいです。

ONE PIECEがこれだけ人気なのは、支えてもらえる大樹の見つけにくい時代に、大きな力で有無を言わさず抱擁してくれるリーダーを求めてのことかもしれません。

そーいえば鬼滅の刃が大ブレイクしている理由のひとつに、炭治郎がとにかく仲間を褒めまくるところがあるという説を読んだこともありました。

でも、そーやってとにかく輪の中に入れてくれることに安心する人もいれば「なぜ私とあなたが仲間なのか」理由をきっちり説明してもらえないとなんかモヤモヤするという人もいて、おそらくぼくは後者なんですね。

一対一でお話しする機会は当然ないでしょうが、カズ・ヒロさんの一件は、こーいうことがきっと関係していて、でもそんな態度に批判的なコメントを寄せた皆さんはひとつなぎの財宝を求めて船に乗る資格がある人たちなんだろうなって思ったりして、それはそれでキラキラした世界に憧れるぼくのルサンチマンなのかもしれないな、と思ったりもしました。

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