咲ける場所で咲けばいい

職場で、いわゆる窓際族と呼ばれる諸先輩方について、大きく2種類に分けることができるってことに自分がミドルリーダーと呼ばれる立場になって気がつきました。

一方は、IT化が一気に進んだことにアレルギー反応が出てしまった方たち、もう一方は退職までのカウントダウンを始めてらっしゃる人たちです。

前者の皆さんは、ITがちょっと苦手…というか嫌いなだけで、実は仕事自体への情熱というか意欲は失ってないんですよね。

そして人生のベテランであるこの方たちからは、ぼくら若造はまだまだ学ぶべきことが多くあったりするなぁと思います。

アナログな仕事をお願いすると実はバリバリ働いてくださるんですよね。

特に「太々しい狸の化かし合い」みたいなこととが得意だったり、ネットを介さない独自の「謎の情報網」を持っていたりして、そういった力に大いに助けてもらうこともあります。

なので、新しいパソコンのWi-Fi接続なんかをやってあげるかわりに、ぼくみたいなコミュ障ではどうしたらいいかわからないレベルの政治的人間関係をうまーく解決して頂いたりして、そーなるとお互いにwin-winです。(たまに長話に付き合わされたりして負けます。)

「働かないおじさん」の半分は、じつは「できることがないおじさん」なんじゃないかと思うんです。

でも実は、その方の得意なことをお願いするとものすごいポテンシャルを発揮したりする。

こーいうことって、若い頃には気づけなかったことだなーって思います。

置かれた場所で咲くのは大事なことですが、そのことばっかりを称賛するととてもしんどくて、うまく咲けなくて困ってる人がいたら、気づいた人が咲ける場所に移してあげるのも大切なことなんじゃないかな〜って、昨今の働き方改革や、コロナ以降広まったテレワークなんかをうけてよく思うようになりました。

オフィスで咲ける人は出勤すればいいし、家の方が咲ける人は在宅すればいい。

フルタイムで咲き乱れることができるならそーすればいいし、朝顔や夕顔みたいに時短の方がいいならそれでいい。

いろんな花が咲き乱れて、ナンバーワンよりオンリーワンとは言うけれど、オンリーワンってそのクラスタのナンバーワンだよな、しんどいな…と20年前くらいは思ってましたが、そーいうことだったのかもな、と最近は思います。

そしてできれば、ぼくが気づいたこのことを、しっかり文化として根付かせて、将来ぼくが窓際になりかけた時にはそっと誰か若い方が咲ける場所に移動させてくれたら嬉しいなと思います。

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