高い買い物と良い買い物

今週のお題「人生で一番高い買い物」

下書きの記事ストックがなくなったのではてなさんの今週のお題に飛びついてみました。

人生で1番高い買い物って、多くの人が家になるんじゃなかろうか?

次は車かなー?

御多分に洩れずぼくもそうなのですが、何かの本で「価格を体積で割ってグラム当たりの値段で考えると車はとんでもなく安い」って理論を読んだことがあります。それで行くと最も高価なものは半導体なのだ、みたいな。

情報通信技術系の本だったかな?

この理論に、さらに「時間」って物差しを足してやって「価格÷(体積×所有期間)=」みたいな方程式にしてやると、家もそんなに高くなくなるかもしれないな、なんて思ったりしました。

そうやって考えてみると、1番高い買い物は結婚式なんじゃないかなー?

3時間で300万超でしたからね。

あ、でもご祝儀で100万回収して、奥さんのご両親が100万出してくださったので、負担はだいぶ軽かったのですが。

あ、でもその前に結納金収めたな。

この辺りのしきたりって、地域差がありますよねー。

ぼくの地域では、結納金の相場は100万で、同額を嫁入り道具の費用として娘に持たせ、式の総額の三分の一は花嫁の親が出す、みたいなのが暗黙の了解みたいになってる感じです。

その通りやるかどうかはまー実際の家同士の相談になるんですが「きちんとやるのが良い家」みたいな空気があります。

そう、まさに空気。

まあいいか。

でも、確かにどえらい大きな額が動きますが、ここに満足感みたいな心理的なものが絡んでくると、高い安いは個人の感覚に委ねられますよね。

例え高額でも、それに見合うような満足感が得られるのなら別に高くない。みたいな。

それでいくと結婚式もそれなりに楽しい思い出になっているので、決して高い買い物ってわけでもないかもしれません。

この感覚、ぼくの好きなアートの世界でもよく出てくる話で、シュレッダーにかけられた紙屑に禿げそうなくらいの高値がついたりするのが不思議であり面白いところです。

しかも、アートは全人類の財産であり、高値で落札しても私物としてではなく「一時的に自分の手元に置いておくための権利を買った」とするのがセレブの嗜みみたいで、うっかり「墓まで持っていく」なんて言ったら世界中のアートファンから笑いものになるからこれまた面白い世界です。

…と言っても、ぼくは蒐集するほどの経済的な余裕はないので、そういった話をネットや本で読んで楽しんでるだけなんですけどね。

そうやって考えていくと心から「高い買い物だったなぁ」って感じるものって、値段の割に満足感が得られなかったものかもしれません。

ぼくでいえば、お店で試着して店員さんに散々「似合う」と褒めちぎられて、気を良くして買って帰ってみたものの、家で着てみたらなんかしっくりこなくて、数回袖を通しただけで処分してしまった20代の頃に買った2万円のパーカーが、いま思いつく限りの「1番高い買い物」になりそうだなー。

まあこれも「授業料だった」と納得してるんですけどね。

「高い買い物」の対義語は「良い買い物」になるのかもしれません。

ぼくにとっての最高に「良い買い物」は、環境さえ整えればあとは電気代だけでものすごい充実したお絵描き時間を得られる、Mac miniと液タブですかね!

あと、手帳として大活躍しつつもサラッとどこでもお絵描きできるクロッキー帳にもなってくれてるiPadも!