明日もしなければならないことがない

ぼくは朝起きたら30分刻みでその日の日程を考えて、その予定を粛々とこなしていく毎日を送っているんですね。

別に誰かにそうするように言われたわけでもなく、それが自分にとって気持ちがいいからで、この習慣を「気持ち悪い」って大学時代の知人に言われた記憶があるのでその頃から続いてます。

きっちり時間の管理をして、少しでも多く絵を描く時間を捻出したかったからだったんですが、結局ぼくは絵描きにはならずにフツーに就職してしまったので「もう必要ないしやめよう」って思った時期もあったんですが、完全に体に染み付いてしまってたみたいで、30分刻みの予定表がないと今度はぼくが気持ちが悪くて結局復活させて今に至ります。

ところが、ここ数日のっぴきならない理由でその予定が全く立てられないわけなんですよ。

まず職場に行けないので仕事の予定が全く入れられません。

部屋から出られないので、部屋の中でできることで予定を立てるも、頭が痛かったり思ったより早く疲れたりするので全く予定通りにならないし「あー予定通りに行かなかった!」ってしょんぼりする元気もないわけです。

なすがまま、されるがままです。

しかし、それが思った以上に気楽なのです。

川を流れる笹舟ってこんな感じなのかなー、なんて思いながら横になって頭痛がひくのを待ったりします。

頭痛が引いて「本が読めそうだなー」って思ったら本を開きます。

書斎の本棚に置いてる本をあらためて読み直してみてこれまでより深くその本を楽しんだりします。

「もうちょっと頑張れそうだなー」って思ったら絵を描いてみたりもします。

集中するのはしんどいので、やはりクロッキーみたいなラフスケッチみたいなのを量産します。

「疲れたなー」って思ったらまた横になります。

それの繰り返しです。

横になっている間についついいろんなことを考えてしまって、考えたことをもとに枝葉を広げてブログ記事をでっち上げて、この調子でいくと今月分の下書きくらいは全部描き終えてしまいそうです。

先月「ブログのネタがない」とか言ってた人と同一人物とは思えない勢いです。

「30分刻みのスケジュール」はぼくにとって確かに効率的で、1日のうちにこなせるタスクの量を最大化してくれてるのですが、代わりに感情の動きを抑圧してたのかもしれないなー、やっぱやめた方がいいのかなー?とか思ったりもしました。

とはいえきっと、この隔離を終えたらぼくはまた30分刻みの予定を立てて、1日になるべくたくさんのことをこなすだろうと思います。

そーしないと毎日が回らないし。

でも、できれば今の期間に感じたこの心の豊かさを生活にうまく取り入れつつ、ハイブリッドな感じでやって行けたらいいなぁと思います。

なんか良い方法ないかなぁ〜。