【読書感想】『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』を読みました

しんめいPさん著の『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』という本を読みました。

これ、タイトルがめっちゃ良くないですか?

「自分とか、ないから。」

これってつまり「無我」ってやつですよね。

この本をズバッと一言で表してるなーと感動してしまいます。

仏教の哲学を、宗教的な色合いを脱色し、現代用語、もっと言えばネットで見聞きするような軽率(褒め言葉です)な口調で解説してくれていて、これ以上にないくらい、するすると意味が頭に入ってくるんです。

哲学についての本で、こんなに読みやすくわかりやすい本は読んだことがないです。

「空」の理論を説いた龍樹を「インドの論破王」と呼んで、「なんかひろゆきに似てる」とかそんな風に紹介したりして、そんなこと言われたら続きが読みたくなりますよね?

「禅」についても「言葉にならねぇ」という言葉で説明されると今までにないくらいよくわかりました。

しかも、いらすとやとか、生成AIとかを使って「もはや大喜利では?」ってレベルの挿絵をちょいちょい差し込んできたりしてくるんです。

いらすとやのコラ画像ってなんであんなに面白いんでしょうね?

先日の出張の際に新幹線で読んでたのですが、面白くておかしくて、三列の真ん中のシートに座ってたのに、クスクス、クックックと笑いを堪えるのに必死になりながら読んでいました。両サイドに座ってたビジネスマンのお二人、ご迷惑をおかけしました。

この本、めちゃくちゃいいです。