ぼくの部署ではないのですが、ぼくが色々お世話になってる部署のリーダーに当たる方が急遽入院されることになりました。
「ああ、またか」
入院の理由についてぼんやりとしか説明がなかったので、つい思ってしまいました。
この「ああ、またか。」ってかなり危険だと思うんです。
「入院する人が出るくらい大変な状態」が常態化してる…あ、40歳が見えてくるとオヤジギャグにも堂に入るようです。被害に遭われた方ごめんなさい。
社会に出て10数年経って経験から感じるのは、繊細で優しい人ほど入院しやすいなってコトです。
決して入院される方を攻めているのではありません。
繊細で優しい人が生きづらい社会が常態化してるって非常事態だと思うんです。
繊細で優しい人って、すごく芸術とか表現に向いてると思うんですよ。
でも「そんなコトする余裕はない!とにかく経済を回せ!!」ってのが今の社会だってコトかもしれません。
緊急車両でご飯
去年だったかと思うんですが、消防車でうどん屋さんに行った消防団員がバッシングを受け「適切でなかった」と謝罪したニュースが報じられました。
ぼくの個人的な感想は「今の時代のコンプライアンス的にまずかったなこれ」でした。
当然賛否両論あり、それはそれでたくさん意見交換しないといけないコトだと思うのですが、もっと世の中に余裕があったら、みんなニコニコしながら日々の生活を送れていたら、きっと議論は違う雰囲気を纏うだろうし、結論も違うものが出るんじゃないかと思いました。
少し前にも「救急隊員が自販機で飲み物買ってた」ってクレームも話題になっていましたね。
こちらは「次の現場に向かうための水分補給」ということで「ご理解とご協力を」ってパブリックコメントが出て「世の中の優しさは死滅してなかった!」とほっこりしました。
怒る人
クレームの声をあげる方の怒りの中には「自分はもっと過酷な締め付けの中で仕事してるのに、なんだこのユルさは!?」という色もある気がします。
「日頃自分はお客様を神様として崇め奉って働いてるのに、どうして自分がお客様の時にこの店は崇めてくれないんだ!?」みたいな。
アウトとセーフの線引きは、職種や個人の心情や育ってきた環境なんかで一定ではなくて「なんとなくのみんなの平均」がとりあえずの基準になるモノだから、誤差は想定してないと生きづらいと思います。
「遊び」
日本人の言い回しのうまいところで、こういう世の中のゆるーい誤差みたいなのを「遊び」と言ったりしますよね。
大人になって「遊び」の大切さを痛感しました。
学生の皆さんの中には「大人になると奴隷のように働かなければならない」と思ってらっしゃる方もおられるかもしれませんが、遊んでいる人は目一杯遊んでいます。そして、遊びで得た活力を仕事に注いで成果をあげてる大人がたくさんいます。
もっと「遊び」が市民権を得られるような、おおらかな社会したいもんです。
そんなぼくは、今仕事がとても忙しいのですが、おかげさまで元気です。
今日のイラストも過去に描いたのものだけど、そんなぼくのことも許してくれるおおらかな社会がいいと思います。
昔描いた「シャボン玉遊び」をするGAMEHA.COMのオリジナルキャラ「愛珠」ちゃんです。