りとブログ

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大島に行ってきました【瀬戸内国際芸術祭2019レポ】

さて前回に引き続き、今回もゴールデンウィークに行った瀬戸内国際芸術祭2019のお話の続きを書こうと思います。

今回も「行きたいと思ってるんですよね〜」って方に向けながら、なるべく行った事ある方も楽しめるよう、ぼくの感じたことなんかも踏まえて書いてみようと思います!

setouchi-artfest.jp

ところで

瀬戸内国際芸術祭って「瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に開催される」って謳い文句じゃないですか。

この「島」というのが「2〜3時間で全作品を見られる」島から「ダッシュで1日」って島もあります。

フェリーの乗り継ぎ問題もあるし、そもそも12の島のうち4島は「秋会期のみ」になってます。(瀬戸内国際芸術祭は第2回以降、春会期、夏会期、秋会期と会期を3回に分けてやってます)

つまり、遠くから行く場合は宿泊も込みで(しかもできれば連泊の)計画を立てた方がいいという、まさに「祭」なんですよね。

そんなお祭りに、子連れで気楽に楽しめる島として個人的にオススメな沙弥島について前回書きましたが、今回は個人的に「子連れでの回りやすさ2番手」な島の話をしようと思います。

それが大島

この島は、元々は国立のハンセン病の療養所だった島です。

ハンセン病は、らい病とも呼ばれた今では完治する病気なのですが、1900年頃は不治の病だったらしく、感染者を全国各地に点在するこういった島に隔離する政策が取られてたそうなんですね。

実は薬自体は1940年頃には完成してたらしいのですが、その後も風評被害が続き、島の方々はこの島から出ることも、子供を持つことも、好きな仕事に就くこともできなかったのだそうです。

現在は、完治したのちもこの島に暮らす「利用者さん」のための施設に島全体がなっています。

そんな、ハンセン病の歴史の勉強と、現代アート鑑賞が同時にできる島なのですが、島の特性上、子連れにも優しい島だな、と思うんですよね。

というわけで、りと的「子連れでもオススメの島 第2位」です。

そんな大島を写真とともに紹介です!

前回も書きましたが、どの作品も島の雰囲気というか空気とともに触れてほしい作品ばかりですので、そんな空気の「一端」のお伝えになると思います。

また、ぼくがどう感じたかも書こうと思いますが「アート作品は鑑賞者が自由に解釈して良い」という個人的な考えのもと好き勝手書きますのでご了承くださいね!

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大島行きのフェリーは高松港から無料で出ています。

この辺りも「行くつもりでチケット買ったけど急きょ行けなくなった」なんてことが起こりかねない子連れに優しいです。

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しかし出発10分前なんかに行くと、窓のない下階の客室になってしまって、海の上なのかどうかすらわからなくなります。

乗ってる時間は30分でした。

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大島には、来訪者と利用者さんが交流するための「大島会館」という建物があって、そのロビー部分を自由に使うことができるため、子連れにとってはありがたい「拠点」となります。

ここもぼくのオススメしたいポイントの1つです。

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海がきれいです。

なんならここにいるだけでも良いくらい。

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かつて患者のみなさんが暮らしていた長屋です。

当時は24畳の部屋に12人が暮らしていたそうです。

無茶苦茶や…。

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そんな長屋跡にアート作品が展示されてました。

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部屋の中に押し込められた船。

当時の利用者さん達にとって「小舟に乗って釣りをしてる時だけが辛いことを忘らる時間だった」というエピソードとシンクロして、心に来ます。

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執筆や創作も心を支えるものだったそうです。

そんな創作物が壁面に書き殴られたら、訴えてくる力が増大しますね…。

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島の患者さんが主人公の小説を朗読した映像作品。

3面の映像で構成されていて、登場人物ごとに分けてあるのを同時に上映しているってのが面白かったです。タイミング合わせるの大変だったろうなぁ…。

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長屋の外にまで伸びる青色の何か。

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長屋に人魚が閉じ込められていました。

この人魚、定期的に涙を流してました。

涙はおはじきでした。

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ゴミでできたオブジェ。

このオブジェ「どうして捨てたの?」と音声が流れる仕掛けになっててビビります。

当時この島に送られるってことは「捨てられる」とほぼ同義だったことを考えると、心が痛みます。

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押し花ならぬ「押し海藻」

海藻ですって言われなかったらわからないくらい美しかったです。

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この映像作品、面白かったです!

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右の魚だけがこんな感じで動くんです。
この「群れから外れる」って演出が、この島で見るとまたいろんなことを考えさせられます。

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アート作品ではありませんが、この島の象徴として置かれた、当時使われていた「解剖台」だそうです。

息を飲みます。

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山に登りました。

と言っても、狭い島なので子連れでも15分もあれば登れます。

そんな島なのに当時は700人を越す方々が暮らしてたと思うと…。

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若者達の島1番のデートスポットだった散歩道です。

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なんか檻がありました。

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当時ここで休憩しながらお互いの胸に秘めた悩みについて語りあったりしてたのかな?

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斜面に何かありました。

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転々と続いています。

「海から上がってきたバケモノの足跡なんじゃないの?」と言って娘をマジでビビらせて遊びました。

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あちこちに島のエピソードが書かれています。

島の雰囲気と作品のメッセージの強さのギャップ

最初に書いた通り、瀬戸内国際芸術祭は全体的に「お祭り感」が満載なのですが、この島に限ってはちょっと落ち着いた雰囲気です。

それは島に商店がないことも理由かもしれませんし、島の特性が他と違うからかもしれません。

他の島に比べると、お祭り感は味わえないかもしれませんが、その代わりに他の島よりゆっくりと流れる空気感の中でアートと向き合えると思います。

何より、前回からの流れで、沙弥島で手に入れたパスで高松港に無料で車を駐め、無料のフェリーに乗って、大島会館を拠点にゆっくり回る、という気楽さが良いんです!

ゴールデンウィークに行った沙弥島と大島のお話は以上ですが、他の島にまた行ったら続編を書こうと思います。

お付き合いありがとうございました!