伊吹島に行きました!【瀬戸内国際芸術祭2019】

今週のお題「秋の空気」

今年は「瀬戸内国際芸術祭2019のおかげで秋の空気を目一杯吸えている気がします。

この芸術祭、毎回秋会期になると会場となる島が4つ増えるんですね。

今までなかなか行くことができなかったのですが、今年は「ちょっと頑張って行ってみよう!」ということで、なんと4つ全ての島に行くことができました!

というわけで、今回は伊吹島に行ったお話をしたいと思います。

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伊吹島は香川県の観音寺港から行きます。

この観音寺港がまた風情のある港で、ちょっとワクワクが止まらない感じでした。

なんというか風情がありますよね!

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車で行ったのですが、ちょっと離れたところにあるグラウンドに停めてシャトルバスで港まで運んでもらいました。

駐車場の場所は、土日と平日では違う場所になってたり、地域のお祭りの日はさらに別だったりと、駐車場を確保するために精一杯工夫してくださってる感がビシビシ伝わって来ます。

そして、シャトルバスが無料なんですよ。

改めて、瀬戸内国際芸術祭の運営者さんのすごさを感じます。

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伊吹島なのですが、この島も作品が山の上に点在しているため、まずは坂道をえっちらおっちら登ることになります。

一緒にフェリーに乗ってた人たちが一斉に坂を登るのですが、「普段運動してないからキツい…」という声が方々から聞こえてきました。

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間違いなく、ベビーカー持ってくると地獄を見るタイプの島です。

ぼくは毎朝のIngressのおかげで元気です。

てな訳で、坂を登っていると赤い祠を発見です。

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本当は、ゆっくり中に佇んでどんな気持ちが心に去来するか試したかったんですが、めっちゃ人が並んでたのでやめました。

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トイレ。

小豆島にも二箇所ほどありましたが、トイレのアート作品化が流行っています。

生理的現象とアートの親和性…。

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さあ自己解放の時間です。

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そして廃校を利用したら展示場。

廃校でアートってのも、小さな島の定番となって来ました。

伊吹島はいりこの生産が盛んな島なのだそうです。

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島の模型。

神の目線で島を眺めるような気分になります。

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島の道をバイクに乗って滑走する体感型の映像作品。

室内にバイクの爆音が轟きながら、島の中をのんびり走るシュールさがよかったです。

めっちゃ面白そうだったのですが、プレイ時間が1回8分で、10人並ぶと80分待ちになるという驚異の作品でした。

待ち時間なしでこのゲームを楽しもうと思ったら、最初の坂道を駆け上がれってことですね。

横で見て次に行きました。

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子供達が通っていた頃の名残…。

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これは…!?難解ですね…

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制作中みたいです。

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ちょっと待てめっちゃきになる!!

この先は、地域の皆様の憩いの場所なのでしょうか!?

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おめでとうございます。

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めっちゃきになる…。

てか、きになる表示が多すぎる…!!

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あ、またあった。

そして我慢しました。

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ひたすら坂を上り下り。

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神社で何かが降臨なさってる…!

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このベンチ、素敵ですね!?

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エキセントリックな家を発見!

伊吹島では、出産直後の女性は1ヶ月間「出部屋」と言われる場所で暮らす風習があったそうなのですが、ここは出部屋跡地とのこと。

「血の汚れ」とかそう言ったものの類で隔離されてたのか?ちょっと心配したのですが、調べてみると「出産の疲れから回復してもらうために、1ヶ月間一切の家事から解放されて女性同士で楽しくゆっくり過ごす場所だったそうです。

狭い場所に人がたくさんいて全景は写真に撮れませんでしたが、キラキラと輝く内側は、若いお母さんたちの楽しそうな会話が聞こえてきそうな感じがしました。

そして海に向けて尖った先は、ちょっとガンダムのコロニーレーザーみたいでした。

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井戸…きっと来そうです。

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通路をてくてく。

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あ、こんにちは〜。

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青いおじさんが対面してるのは…

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宇宙人でした!

…ウルトラマンか何かに出て来ませんでしたっけ?

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なかなかイカす壁画!

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シュールな世界!

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何か制作途中でした。ワクワクしますね!

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人生に迷わない靴。

これはアート作品ではなくて島の民芸品らしいです。

夫婦生活で路頭に迷わないために?

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島を楽しむ

随分と島内を歩き回りました。

それにしても離島に流れる独特な空気は、日頃我々が時間に追われてイライラしながら過ごすことを心からバカバカしく思わせてくれる力がありますね。

実際に住むとなると、そこで初めて見えてくる不便さや煩わしさもきっとあることと思うんですよ。

それでもぼくらは「無い物ねだり」で島にながれる穏やかな時間に癒されます。

渋滞も街の喧騒も何もない。

そのくせ、車や移動手段がないと困ると言うし、買い物するための店が遠いと不便だと言っちゃう。

こうやって、便利さを謳歌しながら「ないもの」をならべて不満を垂れるのって、実はすごく贅沢なことなのかもしれません。

そんなことを考えながら、てくてく歩いた伊吹島でした!