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【読書感想】『我が家のヒミツ』この小説めっちゃ読みやすいです

今日は奥田 英朗さん著の小説『我が家のヒミツ』を読み終えたので感想を書こうと思います!

我が家のヒミツ (集英社文庫)

我が家のヒミツ (集英社文庫)

 

同じシリーズで『我が家の問題』というのがあるそうなのですが、「ヒミツ」を先に読んでしまいました。

ただ、短編なのでどちらからでも大丈夫そうです。

ちなみにNHKでドラマ化されてるみたいですねー。

www.nhk.or.jp

確かに、めっちゃNHKっぽいなって思いました!

さて、ぼくがブログでたまにやってる読書感想シリーズですが、2回連続「家族モノの短編集」になってしまいました。

rito.gameha.com

なんか、あるテーマで面白い本を読んだら、似たテーマの本を立て続けに読んじゃうってことありますよね。

面白いミステリー読んだ後は、またミステリー読みたくなる、みたいな。

「本好きあるある」だったりしますかね?

どうでしょう?

っと、話を『我が家のヒミツ』に戻しまして、どの短編もすごく面白かったので、ちょっとあらすじ紹介程度のネタバレを含みながら紹介させてください。

「虫歯とピアニスト」

31歳の敦美さんは歯医者の受付で医療事務として働いてます。

結婚してしばらく経つのに、子どもが授からないことをぼんやりと気にしています。

当人達以上に、親が気にしていて、それを気にして、ちょっとモヤモヤしてる感じです。

そんなある日、憧れのピアニストが患者さんとして通院することになります。

公式サイトで彼のコンサートの予定などもチェックしている敦美さんは、診察の日程調整をしながらこっそりマネージャーごっこをすることを楽しみにするのですが…。

「正雄の秋」

53歳の正雄さんは、大手機械メーカーに就職し、ずっと営業畑で会社に尽くし「次期営業局長」と噂されてたのですが、昇進人事で同期のライバルに負けてしまいます。

なまじここまで出世レースに勝ち残ってた結果、逆に扱いが難しくなった正雄さんが今後つけるポストは総務局次長か、子会社の専務(つまり天下り)、つまりもう営業畑にはいられないと言われます。

それがまた彼のプライドを傷つけます。

打ちひしがれている正雄さんに、専業主婦として今まで影で支えてくれていた奥さんが旅行を提案し、数十年ぶりの2人きりの旅行に出かけることになります。

「アンナの十二月」

12歳の誕生日に、アンナは両親から「自分たちは再婚で、お父さんとアンナは血が繋がってない」と告げられます。

ちょっと驚いたものの、それでも両親のことは大好きで、それまで通りの家族でいたアンナでしたが、高校生になって将来のことを考える時期になったことで、本当の父親のことを知りたくなります。

「ただ知りたいだけ」と母親に頼み込んで、会うことになった実の父親は、テレビや映画で人気の有名脚本家でした。

テレビでみる芸能人と気さくに話す業界人の実の父と、スーパー店長で近所の主婦にペコペコする育ての父。

そんなつもりはなかったのに、アンナは2人を比較し揺れます。

「手紙に乗せて」

社会人二年目で一人暮らし満喫中だった亨君は、53歳だった母の急死をきっかけに実家暮らしを再開することにします。

「お父さんの憔悴っぷりが酷くて心配なので戻ってきて」と大学生の妹に言われたのです。

子どもの前では気丈に振る舞うお父さんでしたが、1人になると泣いているようで、その姿が隠しきれていないのです。

灯りの消えた亨くん一家の再出発の物語、手を差し伸べてくれたのは意外な人物でした。

「妊婦と隣人」

産休中の葉子さんが目下気にになるのは、マンションの隣人です。

日中、全く外出していないのです。

誰もいないのかと思えばそうでもなく、壁に耳を当てると生活音はしています。

しかし、仕事にも買い物にも全く行ってない様子。

旦那さんは「気にしすぎなのではないか?」と言いますが、葉子さんは「このままではおちおち出産もできない!」とますます神経を尖らせていきます。

ある夜、トイレに行きたくて目覚めた葉子さんは、お隣さんのドアが開く音を耳にします。

葉子さんは、身重の体でウォーキングに行くふりをして追跡することにします。

果たして、お隣さんは何者なのか?

葉子さんの体は大丈夫なのか?

「妻と選挙」

大塚康夫は50歳の小説家です。

いっときはN木賞も受賞し、作品が映像化されたりする人気小説家でしたが、最近はそれほどでもなく、自分はこのまま先細っていくんだろうな、でも老後の蓄えもできてるしまあいいか、と思っています。

そんな矢先、全く政治経験もない奥さんが市議会議員に立候補すると言い出します。

突然市議会議員戦に巻き込まれることになった康夫さん。

今まで興味もなかった政治の世界が目の前に広がって行きます。

「その辺にいそうな家族に起こりえそうなドラマ」感 

流石に小説家はそんなご近所さんにはいませんが(いるかもしれませんが)、どのお話も「下町感」?それとも「等身大感」とでも言いましょうか、「ありそう」な話なんですよね。

そこに親しみを感じつつ、ほっとするラストで感動させてくれたり、心が暖かくなったり、そんな話ばかりで、スルスルと読み進めることができました。

絶体絶命のピンチも、人類の存亡をかけた戦いも、殺人事件もありません。

気楽に、のんびり小説楽しみたいなぁって時に、もってこいすぎる小説だなって思いました。

読書感想記事って面白い

さて、今回は短編全部のあらすじを描いてみましたが、こういうの書こうと思ったらパラパラっと本をめくらないとなかなか難しいですよね。

こうやって、要点をかいつまんでまとめて登場人物の確認をしたりする作業って、高速で2回目を読んでるみたいで「小説を2度楽しんでるお得感」がありますよね。

そして、ありがたいことにぼくはたまに「りとが紹介してた本を読んだ」という記事を書いていただけることがありまして、そうなってくると3度目、さらにその記事にコメントさせていただくことで4度目の楽しみをいただいたりしています。

ありがたいっす。

ブログってほんと面白いですね。

あ、催促してるわけではないですよ?

でも、小説読んでみようかなー?何かいいのないかなー?って時によければどうぞ、と下記リンクを差し出してみるぼくでした。

rito.gameha.com