今日はPS4のゲーム『イース8 ラクリモサオブダーナ』をクリアしたのでその感想を書こうと思います。
ぼくが感想を書くということは「物語がすごく面白かったので聞いてよ!」ってことでして、ゲーム的な楽しさとか、そういった話は出て来ませんので悪しからずです。

イースVIII -Lacrimosa of DANA- スーパープライス - PS4
- 出版社/メーカー: 日本ファルコム
- 発売日: 2019/06/20
- メディア: Video Game
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「イース」ってご存知です?
多分ぼくと同世代のゲーム好きにとっては、もはや純文学のようなゲームだと思うんですよ。
「大冒険家アドル・クリスティンの自宅で発見された日記をもとに作られた冒険小説を読み進める」構成でストーリーが綴られるんですよね。
これだけで、小説好きはワクワクして来ます。
で「イース」っていうのはそんなアドルの17歳の初めての大冒険の話で、イースにまつわる物語は1と2で終わってしまうんですよね。
じゃ何でずっと「イース」ってタイトルでシリーズが続いてるかっていうと、「イースの冒険は私の冒険家としての原点である」とアドルが言葉を残してるからって設定のようです。面白いです。
ぼくが初めて「イース」を知ったのはまだ小学生の頃でした。
ゲーム雑誌で特集されているアドルを見て「かっこいい!」って思ったんですよね。
羽衣翔さんって漫画家さんがコミカライズされてて、それ集めたりしてました。
ゲームのイースを初めてプレイしたのは中1の時で、スーファミの「ワンダラーズフロムイース」という、当時は番外編でのちに「3」にカウントされる物語でした。
「イース1・2」は大学生になってからWindows98でプレイしました。
「ああこれがイースか!」って思いました。
羽衣翔さんの漫画版イースは「海底二万マイルを原案として不思議の海のナディア作りました」くらい別物なんだな、とこの時知りました。
そんなイース8は漂流記です
イースシリーズは、タイトルによってアドルの年齢が上がったり若返ったりします。
つまりアドルの冒険の順番通りじゃないってことですね。
イース8は、アドル21歳の時の冒険譚です。
以下、物語が面白くなってくるあたりまでのあらすじを書きますので、一切ネタバレ厳禁な方はお気をつけください。
アドルが、ロンバルディア号という船に乗って旅をしているところから始まるのですが、突如クラーケンのような魔物に襲われます。
アドルの健闘も虚しく船が大破し乗客と乗組員は海に投げ出されてしまいます。
目がさめると、そこは無人島でした。
島を散策しながら数名の船の乗客・乗組員と合流します。
そして、この島が船乗りたちにとって「二度と帰ることのできない魔の海域」の中心にある「セイレン島」である事を知ります。
島には魔物もいるようでした。
アドルたちは、島を探索して生き残りの人たちを探すチームと「拠点」となる「漂流村」を作るチームとに別れて、島からの脱出を試みるのでした。
豪華客船ロンバルディア号に乗っていた顔ぶれは多種多様で、積極的に脱出に協力する者、なかなか現実を受け入れられない者、腹に一物隠し持ってそうな者など、色々いる様子です。
果たして、アドルたちは島から無事脱出できるのか?
…てな具合で始まるのですが、物語はそれだけでは終わらないのです。
ただの漂流モノかと思いきや…
セイレン島に流れ着いてから、アドルは奇妙な夢を見るようになります。
夢の中でアドルは「ダーナ」という女の子の日常を追体験します。
ダーナの住んでいる世界は、アドルたちとはちょっと違った文化を形成しているようでした。
生まれつき予知能力を持っていたダーナは「巫女」としての修行を始め、少しずつ才能を開花させて行きます。
この夢は一体いつの時代のどこの国なのか?
ダーナとは一体何者なのか…?
実は、ダーナが何者なのかがわかっていくにつれ、セイレン島が世界の存続をかけた戦いの舞台になっていくんです!
「え!?島を脱出する物語じゃないの!?」と驚かされます。
しかし、この展開の流れが本当に「お見事!!」なんです。
最後には「なんていい話なんだ…!」って感動してしました。
自身が背負った辛く悲しい宿命に懸命に立ち向かうダーナと、そんなダーナに導かれて世界を救うための戦いに身を投じるアドルと遭難者たち。
「バラバラだった遭難者たちが心を1つにして誰も知らない無人島で世界の危機に挑む」って展開が本当に胸熱でした。
いやぁ、ゲームってほんと面白いなぁ~