かれこれ20年以上同じ電話番号を使っています。
初めて携帯電話を持ったのが高校の卒業前でした。
推薦組だったぼくは11月で受験が終わったのですが、当時からカッコつけたがりだったので「受験が終わった途端、手を抜いて成績落ちました。」てのがかっこ悪く思えて、期末試験もしっかり勉強して、いよいよ時間ができた時、生まれて初めてバイトをしました。
これまたカッコつけたがりのぼくは「ネクタイを締めてやるウェイター」のバイトをすることにしました。(でも、生まれて初めてのネクタイだったので、うまく締めれず初日は店長に締めてもらいました。カッコ悪い…!)
そうして手に入れたバイト代で手に入れたのが携帯電話でした。
Iモードとか発表される前の時代です。
というか、ぼくはいわゆる「アムラー」「コギャル」「ガングロ」「ルーズソックス」なんてキーワードが居並ぶ頃に高校時代を過ごしていた世代で、高校生はPHSの方が主流だったし、持っているのは一部の「イケてる」メンツでした。
今と違ってまだ「自分のケータイ料金は自分で払ってないとダサい」みたいな風潮もあって、なのでぼくはケータイ持ってる同級生を「立派だな」って思ってて、自分もそういうとこ見習いたいな、みたいに思って「受験が終わったらバイトしてケータイ」とか思ってました。
仲間内ではケータイデビューは早い方で、突然友達が公衆電話からぼくのケータイに電話をしてきて「ホントに繋がったぜおい!!」とかふざけて電話してきたのもいい思い出です。
そんな携帯電話ですが、気がつけばすっかり生活のインフラと化してますよね。
ちなみに我が家には家電ももはやありません。
家電の番号って、当初はなんか「マイホームを構えた」って感じがして感慨深かったのですが、いざ使ってみるとセールの電話しかかかってこなくて、結局解約してしまったんですよね。
そして、今のところ困ったことはありません。
iPhoneを使うようになってからはいよいよいろんなことがiPhoneで済むようになってしまいました。
いろんなアプリが生活を便利にしてくれて、スマート家電なんかもiPhoneで操作できるようになり、キャッシュレスまでiPhoneで操作できるようになってしまいました。
各種サービスの登録に、電話番号の入力を求められたりするわけなのですが、高校3年からずっとおなじ番号を使っているせいで「なんだかこの番号がぼくのシリアルコードのようだなぁ〜」なんて、ふと思えてきました。
マイナンバーは突然与えられた番号ですが、自分でバイトして手に入れ、以来ずっと使ってるってのがそう思わせるんでしょうね。
どうということのない、たまたま割り振られた番号なのですが、なんだか妙に親しみを感じるようになっています。
そんなぼくの電話番号は、、、なんてね。