「今がチャンスだ!」と思い、前から気になってた『北北西に曇と往け』という漫画を最新刊まで一気に読みました。
そして「この漫画、外出できない今のご時世にぴったりだなぁ!」と思ったのでチョロリと感想を書こうと思います。
あらすじ紹介程度のネタバレがありますのでお気をつけくださいね。
アイスランドが舞台なんですよ。
で、フランス人のおじいさんと暮らす17歳の日本人男の子「御山慧」君が主人公なですが、彼は車とか工業製品と心を通わせることができる特殊能力を持っていて、そのスキルを使って探偵をしてるんです。
物語は、そんな慧君の日常を描いた物語なのですが、愛車のジムニーであちこち走り回ったり、知り合いの家に出向いて料理をご馳走になったり、不思議な魅力の美少女ヒロイン「リリヤ」とツンデレなキャッキャウフフ展開があったり、日本から遊びに来た友人を歓迎し、アイスランドの名所を巡ったりと、イベント盛り沢山です。
じゃあ、終始ほんわか日常漫画なのかと思いきや、合間合間に登場する慧君の弟「三知崇」の存在が物語に不穏な影を落とします。
三知崇に関わった人間はことごとく失踪したり、謎の死を遂げたりするんですよ。
彼は一体何者なのか?
そんなこんなで日常と非日常を行ったり来たり、そんなお話が風景画のように情緒的に描かれたアイスランドの背景をバックに展開されていき、なんか読んでる側も、慧君の家にホームステイさせてもらっているような、アイスランドに旅行に来たような、そしてちょっとしたハプニングに遭遇してしまったような、そんな気分にさせてくれるんです。
外出自粛で悶々としてる、そんな方には持ってこいじゃないかなこれ?なんて思った次第です。
それから、慧君の「丁寧な生活感」がまたいいんですよね。
自炊をして美味しそうに食べ、コーヒーを炒れてホッと一息ついて、古いものを直して大事に使って愛でる。
そういう描写が多いんです。
やられます。
「危ない危ない…知らぬ間に日常を高速回転させてたぜ…!」なんて思わされます。
ぼくはたまにそういう話をブログで書きますが、書くたび「あぶね!」って思ってるってことでして、折に触れて気づかせてくれるコンテンツに接するのは大事なことだなって思います。
ホント、こういう非常事態にアートや音楽はいいですね。
しかし、医療関係者を応援しまくることに賛否両論も出てきてるみたいです。
「被災地に千羽鶴を送る」のと同じことが起きてるなーって思います。
でも、ぼくらはこんな時でもお絵描きすることしかできないんですよね。
というか、普段からお絵描きすることしかできないんですけどね。
そんな思いもあって「心がクサクサしがちだから、ちょっと一緒に楽しい時間が過ごせればいいな」とか思って前回の記事で塗り絵の線画を置いたのですが、これも見る人に寄ったら「共感ポルノだ!」とか言われるのかなー?なんて思ったり。
でも、早々にたくさんの方が遊んでくださって、嬉しくて元気をもらっているぼくです。
あ、最後漫画の話関係なくなっちゃいました!
ドンマイ!