もう何もいらない

長いこと読者登録してくださってる方は「またその話かよ!」って内容かと思うんですが、ぼくはシンガーソングライターの奥井亜紀さんの曲が大好きなんです。

読者登録が長くない方のために説明しますと、奥井亜紀さんというのは『Wind Climbing~風にあそばれて~』という曲が神曲過ぎて伝説になってる方です。

これまたぼくがちょいちょい話題にしている「アニソン・アカデミー」というラジオ番組で、ちょっと前にゴールデンボンバーの歌広場淳さんがゲスト出演されて、この曲をリクエストされて「国家にしても良い曲」とおっしゃってて「まさにその通り!」とか思いました。

ぼくもこの曲が収録されてるこのアルバムは、神棚に飾っておくべきものだと思ってます。

Wind Climbing

Wind Climbing

  • アーティスト:奥井亜紀
  • 発売日: 1995/03/25
  • メディア: CD
 

 というか、歌広場さんの選曲がどれもドンピシャで、この日のセトリが

「元気爆発ガンバルガー(“元気爆発ガンバルガー”OP)」

「風の翼(OVA“覇王大系リューナイト アデュー・レジェンド”OP)」

 「それでも明日はやってくる(“NINKU-忍空-”ED)」

「想い出になるよ(ゲーム“高機動幻想ガンパレード・マーチ”)」

「ガガガガガガガ」

「Give a reason(“スレイヤーズNEXT”OP)」

「Wind Climbing~風にあそばれて~(“魔法陣グルグル”ED)」

「勇気があれば(“剣勇伝説YAIBA”OP)」

と続くもんだから咽び泣きかけたわけです。

このラジオ番組はたまに本当にヤバイっす。

こんなの休日の昼間に流されたら、目の前の現実を忘れてしまいます。

10代の頃って、当時はもがき苦しんでた思い出がいっぱいあるんですが、たくさん良い曲を聞いてたんだな〜って思うと、なんかそんなに悪くなかったかもしれないな、なんて思えてきました。

人間って「自分の選択してきたものが間違いではなかった」って思いたい心理から「過去を美化する機能」がもともとあるらしいんですが、これも人生をより良くするために備わってるものだと思えば悪いものじゃないなって思います。

Wind Climbingの歌詞をお借りすればまさに「どうにもならない今日はせめて笑い話に変えられますように」です。

ああ、何度このフレーズに助けてもらってきたことか…!

ぼくのiPhoneには今での奥井亜紀さんの全曲プレイリストが入っていて「しんどいな」って日にはそのプレイリストに支えてもらいます。

最近コロナの影響もあって、いろんなアーティストさんがされてるように、奥井亜紀さんもYouTubeにいろんな動画をアップされてて、特にライブ映像が上がってて嬉しくなりました。

動画の中に「もう何もいらない」って曲があるんですよ。

以下、BGMとして流しながら読んでください。


奥井亜紀 - もう何にもいらない

僭越ながらざっくり歌詞の解釈をさせていただきますと、大人になって欲にかまけていろんなものを集めてみたけど本当に欲しいものは何だったか思い返してみたらそんな本当に欲しいものって何もなかったと流れ星を見て気づいた、みたいなお話なんです。

こんなの、汚れちまった大人になった今聞いたらもうダメです。

いつの間にか色んな不満を抱いて生きてしまってますが、欲があって、その欲が満たされないから不満に思うんだと思い知らされます。

ぼくの場合

「家が片付かない」は「綺麗でお洒落な家に住みたい」という欲から

「子どもが勉強しない」は「我が子に賢くあって欲しい」という欲から

「絵を描く時間がない」は「休日に自分の時間が欲しい」って欲から

ですよ。

そんな悪くなかったと思える10代の頃、ぼくはまだ何も手に入れてなかったけど、夢と希望と絵を描く時間だけで幸せだったんです。

なんかこう、あるがまま、なすがままに、たまたま見られた流れ星をありがたいと思えるような心持ちが必要なのかな?なんて思ったりしました。

まぁ一方で、欲と夢は表裏一体で、これを原動力に努力できるのも事実だと思うんで、なんというか欲張り過ぎないバランス感覚が大事なんでしょうね。

そんなことを、リビングのエアコンを綾瀬はるかさんがCMしてるヤツに買い換える予約をして帰ってきた日に書くぼくです。