あの頃猛烈に感じていた劣等感

いつの間にか8月になりましたね。

ということで、ぼくが扉絵を描かせていただいているGAMEHA.COMさんとこにお送りした今月のイラストでもご覧になってください。

こちらでやんす。

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いやぁ、この頃蒸し暑くてたまらないので、涼しげなイラストにしてみました。

ぼくはやっぱ見えそうで見えないのが品のあるエロチシズムな気がして好きです。

それだけお伝えしておきます、はい。

さて、最近イラストは月一の扉絵くらいしか描いてないです。

絵を描いてないかって言われるとそんなことはなく、絵筆はほぼ毎日握ってるんですよね。

アナログの絵は身バレしちゃうかもしれないのでここには掲載しませんが、早朝の自分時間に描いてます。

子どもがスポ少に入った話をちょっと前にしたのですが、土日のスポ少って平日の小学校への登校より早い時間に集合があったりするので、そういう日はぼくは朝活もできず、まったく絵が描けない日もありますが、それでも、時間を寄せて集めて寄せて集めてして描いてます。

10代の頃、ぼくは強烈な劣等感に苛まれて生きてました。

割と本気で「自分はなんて価値のない人間なんだ」って思ってたんです。

なんかね、そんな時に絵を描くと救われてたんですよね。

頭の中の、ドロドロとした感情が下に降りてって、右手を伝い、絵筆から綺麗な色に変化して画面に吐き出されていくようなイメージがありました。

ぼくがこの世から退場せずに済んだのもこの体験のおかげかも知れません。

お経を読んだり、神に祈ったりする時ってこんな感じなのかな?って思ったりしてました。

この歳になっても、あの頃の劣等感は尾を引いていて、自分なんて大したことない人間だと思ってるんですが、それでもあの頃のように猛烈な「俺は人間のクズだ」みたいな気持ちを抱くことはなくなりました。

「この程度の人間だけど、満足してる。」みたいな感じですかね。

吾唯知足(ワレ、タダ、タルヲシル)ってこんな感じなんでしょうか。

この言葉を初めて知ったのって、それこそ10代になったばかりの頃読んだタルるートくんの最終巻だったのですが、その頃は理解できなかったなぁ…。

この言葉を知って灌漑にふけっていた本丸くんはすげーな。

そんなわけで、ぼくはどうということのない人間だけど、現状にそこそこ満足していて、そんな自分を支えてくれた絵をこれからも描き続けていこうと思っているんだけど、隙間時間にちょっとずつしか描けないから最近は全然上手くならなくて、それでも描けるだけでありがたいし、描かせてもらえる環境があるだけでもありがたい。ついでにたまにイラストも描けたら儲け物、なんて思いながら、アトリエにしようと思って水道管まで引いたのに今や完全に家族の物置になってる部屋にトイレットペーパーのストックを収納したりしながら今日も過ごしています。