りとブログ

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『未来少年コナン』を観てます

コロナの影響でいろんな再放送番組が流される中で『未来少年コナン』も始まりました。

めっちゃ古い作品なのでお若い方はご存じないかもしれませんが、ジブリの宮崎駿さん初監督作品で、NHK初のアニメ作品で、続編の構想が二転三転してラピュタやナディアになったと言われている作品なんですよね。

ぼくも小さい頃再放送で観た記憶があるんですが、話が難しくてちょっと怖くてよく飲み込めなくて、でも妙に印象に残ってる作品でした。

それが、大学生の頃夏休みにまたテレビでやってて、なんとなく観たらめっちゃ面白くて感動してしまってそれ以来のファンです。

さくっとあらすじを書きますと、2008年に世界大戦で地軸がねじ曲がるほどの兵器を使ってしまった人類はいよいよ滅亡の危機に瀕してしまうんですね。

それから20年後、主人公の「コナン」は「のこされ島」で「おじい」と2人で暮らしていたところ、ある日「ラナ」という女の子が島に漂着して、コナンにとってはおじい以外で初めて目にする人間で、その後ラナを追って島にやってきたいかにも悪そうな奴らと一戦交えます。

ラナは、インダストリアという、地球に残された先の戦争の遺産を独占しようとする国に追われている博士の孫娘なんです。

そんなラナを救ったことをきっかけに、コナンの冒険の旅が始まるってお話です。

たくさんあるこの作品の好きなところで、あえて3つに絞って語らせてください。

1つ目は、コナンのかっこよさです。

彼は12歳の少年なのですが、分明の利器が何もない島で育ってしまったせいで身体能力が半端ないんです。

第一話の前半部分のまだ「平和な日常」パートで彼は、水中に長時間潜って銛一本でサメと戦い仕留めます。

以後もコナンは様々な場面で人間離れした活躍を繰り返し、その都度こちらは「かっこえぇ〜!」ってため息を漏らすことになります。

特に、普段は12歳の少年らしくおどけた風な感じなんですが、ラナがピンチの時のコナンの真剣な表情がたまりません。

個人的には宮崎作品の中で強さでいったらアシタカを超えるんじゃないかと思います。

また一方で、詩人でもあります。純粋がゆえでしょうか。

ラナと2人で砂漠に放り出され、歩けなくなってしまったラナを背負って歩くシーンがあるんですが「私のことは置いていって」というラナに対して「ラナは軽いな、鳥みたいだ。」って言うんですよ。痺れます。

2つ目の魅力はやはりラナです。

彼女はもう、ヒロインの中のヒロインって感じのキャラです。

先にも触れましたが、コナンが真剣な表情をして戦闘力を上げるのはラナのピンチの時です。ラナ自体は身体能力は高くなくて、ひたすら守ってもらうキャラで、今の時代に見たらある種の「女性性を押し付けられすぎてる」と批判すら浴びそうな感じです。

でも、どうしても魅せられてしまうんですよね。

2人の「まだ異性として意識してない感じ」がまた良いんだと思います。あと2、3年したらどうしようもなく意識してしまいそうな、でもまだ意識してないからこその距離の近さみたいな、そういうところを先に察知するコナンの親友の「ジムシー」が2人に対してことあるごとに「良いなぁ」って呟くんですが、あれはまさにぼくら視聴者の声です。

ぼくの好きなシーンに、ラナが捕らえられた船が沈むシーンがあって、船室にもどんどん水が入ってくるんですが、ラナは微動だにせずじっとしてるんですね。するとややあってコナンが助けにくるんです。コナンを信じきってる感じがたまりません。

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3つ目の魅力は、物語全体から醸し出し続けるディストピア感です。

「地軸がねじ曲がる」とはどう言うことなのか、具体的には今でもわからない低学力なぼくですが、物語を見てるともう地球上の大陸はいつどこが沈んでもおかしくない状態みたいなんです。

でもそれは、地球が滅ぶって言うよりはゆっくりと再生していくために用の済んだカサブタが剥がれ落ちていくような感じで、生き残った人間たちが困っているだけのようです。

しかも困ってるのは一部の知識人だけで、一般の人たちはその日が何事もなく暮らせれば幸せで、明日も生きられたら良いなって感じがそこここから滲み出てるんです。

そんなかりそめの大地でも自然は回復しつつあって、一方で先の戦争の残骸もあちこちに残ってて、その感じが「何か1つ間違えればお前たちの未来もこうなりかねないよ」と訴えてくるようで沁みます。

そんな未来少年コナンですが、どうやらAmazonプライムでも見られるようです。

旅立ち

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  • メディア: Prime Video
 

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