ぼくは詩人なのかもしれない

年越しでやってた村上春樹さんのラジオの締めで、とても興味深いお話が飛び出しました。

ホルヘ・ルイス・ボルヘスというアルゼンチンの詩人が、あるとき若い頃に書いた詩と全く同じ内容の詩を後年発表しちゃったらしいんですよ。

その件について言及されたボルヘスさんは「詩人が本当に言いたいことは5つか6つしかない。

詩人はそれを言い換えてるだけなんだ。」と答えたらしいんですね。

慌ててメモったので細かなディティールは違うかもしれませんが、そんなお話です。

で「あーブログと一緒だ!」と思ったわけです。

このブログもなんだかんだもうすぐ6周年で、記事数もこんなになっちゃってます。

なので、酔いどれ気分でよよよいっと記事をかいて、「あーいい話書いたなぁ〜」なんて思って投稿したら関連記事に似たような話が出てくることがちらほらあります。

だからこそ、長年最前線で表現活動されてる方の引き出しの広さ深さに改めて敬服するとともに、1人のフツーの人間が捻り出せる話なんてそんなに多くないんだなって改めて思ったりします。

ただ、その一方で、細かな部分というか、話の大筋は変わらないんだけど、ちょっとした変化を感じる部分とかもあって、骨格は同じだけど肉付けが違うというか、でもそれはそれで自分の考え方の変化というか、よくいえば成長なんかも感じられたりするわけで、そーいうのが可視化されるのはブログの面白いところだな〜とも思います。

ああ、芯は変わらずバージョンアップしていってるな、と。

こういう確認ができるのって大事かもしれませんね。ちゃんと地に足をつけて、一歩ずつ確認しながら人生歩いてる実感みたいなのがあるなと思うんです。

なんとなく添えてるイラストなんかも、その時の心境がよく反映されてて面白いです。

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最近マイブームのiPadでの楽描き。

絵ってその人の内面がモロに出るから、ある種ネットに全裸晒してるようなもんですよね。

え?40のおっさんのそんなものはいらない?

ごめんなさい。

そんなわけで、これも何度も書いてる話なんですが、ぼくはこのブログを「仕事が終わって直帰するまえにちょっと寄り道する馴染みのお店」みたいなものだと考えていて、なので収益化するつもりもなくて、PVも気にせず常連さんと緩々近況やら最近思ってることなんかを情報交換する場所にするため、今年も楽しく記事書いていこうと思っていますのでどうか気軽に気が向いたときに寄ってやってくださいね。