外食にまつわるお話【豪華二本立て】

うちの近所に、安くてボリュームがあるためいつ見ても駐車場が車でいっぱいの洋食屋があります。

「ステーキセット」と銘打ったランチですら税込み4桁いかないため、肉が食べたい子がいる家庭にも安心のお店で我が家もたまにいきます。

ここの店長さんが高級ホテルの料理長みたいな人で(行ったことないのでイメージですが)、厨房でスタッフをよく怒鳴り散らしていらっしゃいます。

料理の世界は厳しいと聞きますし、人が口に入れるものを扱うわけですからある意味で失敗は許されないとも言えます。

ぼくが高校時代好きだった「中華一番!」って漫画で主人公のマオたちに立ちはだかるのは「どんな英雄も食べるものによってはあっけなく死ぬから」という理由で料理で世界征服をしようとした「裏料理界」でした。

そんなわけで厳しいのは仕方ないことだとは思いつつも、オープンになってる厨房からライブでそれ見ながらの食事は、ぼく個人としてはまったく味に集中できない催しとなっています。

横長のワイドスクリーン状態となっているカウンター越しに厨房を見てると、まるで半地下の家族とピザ食べてるような気分です。

ぼくが気にしすぎなんだろうなぁって思いつつ、でも、なんというか自分がどちらかと言えばどんくさいポンコツ人種なので、自分が責められているような気がして「ごめんなさい!ごめんなさい!」って思いながら味のしない肉を貪ることになって、「たまには外食しようか!」ってときに子どもたちが「あそこの洋食屋行きたい!」ってなったら「えー」ってなる父でした。

そんなぼくが大好きだった居酒屋が近所にあったんです。

毎月1回、給料日の後くらいに奥さんとプラプラ歩いて行ってそこで飲むのが恒例の楽しみだったんです。

子どもができてからも、家族づれで毎月行きました。

でも、家族が4人になったころ潰れました。

その直後くらいにニュース記事で「子連れ客が居酒屋を潰す」ってのを読みました。

曰く、ファミリー層はアルコールの注文が少ないので、居酒屋的にはコスパが悪いのだとのこと。

あーあの店潰したのはウチだー

って思いました。

ま、ウチだけの話じゃないと思うんですけどね。

コロナで騒ぐようになって一年。

いろんな店が潰れてますね。

思い出の店、お気に入りの店が潰れちゃうのは寂しいです。

買い物ついでに世間話をしちゃうような店長さんや店員さんがいる店は、応援のつもりで通いたいなーって思ってます。

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