ぼくは普段、奥さんが作ってくれた弁当を職場で食べてるんですが、昼時に外で仕事があるときなんかは、同僚と一緒に食べに入ったりするんですね。
ところが、昨今のご時世、お店に入って注文をし、料理が届くまでは世間話をするものの、いざ「いただきます」になると「黙食」がマナーじゃないですか?
今までの雑談からの急激なギャップに、ちょっとしたコント感を感じずにはいられません。
そして、ぼくが感じるこのコント感は、人によっては居た堪れなさのように感じるのかもしれないなー、と思うのが、黙食中に「うん、うん!」ってしきりに言ったりする方、いません?
多分、この「うん、うん!」には「うん、美味いっすね!」「うん、ホントっすね!」っていう非言語のコミュニケーションが含まれてますよね。
ご時世だから仕方なく、黙って食べていますが、決してあなたと食事をするのが嫌なわけではなく、この美味しさをあなたと共有したいと思っていますよ!っていう、そんな想いを乗せた「うん、うん!」なんですよね、きっと。
「なんて高度な会話なんだろう…!」ってちょっと感動したりします。
「黙食」って去年急激に広まった言葉でしたよね。
収束しないコロナ禍の中、外食自体も自粛ムードになってしまったけれど、外食がダメなんじゃなくて会食がダメなんだ!というのは、すごく良いムーブメントだと思うんです。
ぼくも大好きな飲食店がいくつかあって、それらが潰れてしまうのはとっても残念です。
だから、黙食なら外食も問題なし!ってのはとっても良いことだと思います。
また、もともとぼくは「食べる」と「喋る」のマルチタスクが苦手で、黙って黙々と食べてしまうか、周りに合わせて喋ってると皆が食べ終わってるのにぼくだけまだお皿にいっぱい残って皆を待たせるかという2択の人間でした。
なので、黙食はわりとぼくには追い風だったんですが、ここにきて適度なタイミングで「うん、うん!」と合いの手を入れなければならないという、新しいスキルが必要になってしまったようで、ちょっとビビっています。
とはいえ、ぼくもできるリーマンの端くれとして、なんとかコツを掴んでいこうと、そんなことを考えている今日この頃です。
これはあれですね、忘年会や新年会、歓送迎会なんかも、みんなで黙って「うん、うん」いう日も近いですね?
…って、どうですか?
みなさん「うん、うん」言ってます?
ぼくの周りだけっすかね?