最近暖かくなってきたせいか、その日も自然に目が覚めた。
今何時だろう?と手元のiPhoneの画面を見ると4時50分。
昨夜は11時に寝たのでもうちょっと寝たいなと思ったら「結婚しました。今妊娠してます。」という知人からのLINEの通知がきていて眠気が吹っ飛んだ。
久しく連絡をとってなかった彼女に、数日前に送った自分も関わるグループ展の案内の返事だった。
すっかり目が覚めてしまったのでもそもそと起き、白湯を飲み、外を見る。
雨が降っている。
今日のジョギングはなし。
絵を描く。
気づけば6時50分。
妻は前日「明日は7時30分過ぎにはスポ少に向けて家を出たい」と言っていた。
長男は起きてる気配があったので妻と長女を起こす。と同時に次男まで起きてしまわないよう、妻と交代で次男の横に滑り込む。
物音を察して少し起きるも、ふたことみこと、寝言のようなことを言いながらまた寝てくれた。
最近見始めた「ゲーム・オブ・スローンズ」をiPhoneで見ながら次男の寝息を聞く。
廊下からはバタバタと出かける準備をする音が聞こえる。
1話見終わるころ、静かになった。間に合うように出発できたらしい。
8時、次男が完全に目を覚ます。
これまで自分が起きたときにママがいないと泣くこともあった次男だが、先日3歳になった彼は「どうやらパパと2人で過ごす日が定期的にあるらしい」ということを理解したようで、以前に比べると若干負担が軽い。
これでトイレも一緒に行ってくれるようになったらなおいいのだが。
リビングに行くと、ぼくのお気に入りのイッタラのマグカップにコーヒーが注がれ、ラップがされて置かれている。
妻が自分が飲んだ際に、いつもぼくの分も淹れておいてくれる。
本当は淹れたてが飲みたいのだけど、妻の優しさを思うと言い出せずにいる。
彼女はいつもカフェオレにしてコーヒーを飲んでいる。
次男と一緒にパンを食べる。
「洗濯機の中にあるもの干しといて!」と妻からLINEがくる。今日は部屋干しだな。
次男に「なんの服着る?」と聞いてみると「うーん、カーズにしようかな!」と言われる。
マックイーンが大きくプリントされたトレーナーは彼のお気に入り。
着替えを済ますと次男は出しっぱなしになってたiPadを発見しYouTubeを見始めた。
「YouTubeを子どもに見せるのはいかがなものか」という考え方もあるが、彼はひらがなとアルファベットの読み書きが既にできるし、数字も100まで日本語と英語で数えることができて、これは親の教育なんかではなく全てYouTubeから得た知識なので、時代は変わったなと思う。
今日は公園には行けない。
そういえば見に行きたい特別展やってる美術館があったな。
いつも服買ってるショップからのセールのDMも来てたし、2人で行くのもいいかもしれない。
「今日、パパと車で出かける?」
「やっぱり、行かない。」
「やっぱり」は彼の中で「検討の末」くらいの意味。
残念。
仕方ない。
出かけるつもりで身支度してたけどジャージに着替えて掃除をすることにする。
AirPods Proを耳に突っ込み、radikoで金曜深夜1時から5時まで全国FMネットで放送されている番組をタイムフリー再生で聞く。
学生の頃から好きな番組。
Amazonで購入した下記クリーナーを手に取り、棚の上などルンバではできない部分の掃除をする。
このクリーナーは値段のわりに吸引力とデザインが良くて軽い。
今のところ今年のベストバイだ。
次男は英語の九九動画を見ている。
クリーナーの充電が切れたので、雑巾に持ち替えてさらに掃除。
動いてお腹を空かせないと、昼ごはんが食べられない。
11時。
昼ごはんを作るのが面倒になってきた。
次男に「パパとうどん食べに行こう」と言ってみると「行かない」と即答。
500から英語でカウントダウンする動画に夢中になっている。
YouTubeに負けた。
冷蔵庫を開けると、前日買った惣菜の残りと野菜があった。
これでいいじゃん、充分じゃん。
昼食の支度をする。
キッチンの足元にある段ボール箱のフタによく脚をぶつける。
妻はレジ袋が有料になってから、たまにこうやって野菜なんかをお店の段ボールもらって入れて帰り、置いている。
空になったらそのまま雑紙入れになるのだが、ぼくはどうにも部屋に段ボールがあるのが気になる性質だ。
しかし勝手に片付けてしまうと機嫌を損ねるので、そっとキッチンの隅に追いやる。
さらに蓋を蹴らないよう、ガムテープで固定する。
次男は納豆と白子を乗せたご飯がご馳走なのでそれでいい。
2人でもそもそと食べる。
「納豆ご飯、おいしい?」
「うん!おいしい!」
なによりです。
食べ終わってYouTubeを再開しようとしたところ、iPadの充電が切れていた。
彼の愛機は第3世代、流石にバッテリーはへたっている。
「iPad充電してる間にお昼寝しようか」と言うと猛抗議してみるものの、手に力が入ってない。眠いのだろう。
ベットに連れて行き「ぼく寝ない!」と連呼する声をAirPods Proのノイズキャンセリングで防いでラジオの続きを聞いていると、そのうち鳴き声が寝息に変わる。
「一度寝たら大丈夫」と妻は言うけど、ぼくは昼寝の時はそっと抜け出そうとしてもいつも気づかれてしまうので、彼が昼寝から起きるまではこのままだ。
どうしようかな。
そうだ。
朝からの行動をブログに記録してみようかな。
たまにはこういうのも楽しんでもらえるかもしれないな。
などと考えながら、iPhoneでここまで書いて、予約投稿ボタンを押す。
画像はいつも通り、後からテキトーに貼りました。