何度かブログで書いたことがある話なのですが、ぼくが20代の頃というのは就職氷河期がまだ続いていて「働けるだけありがたい」という世の中で「働き方改革」なんて言葉はまだ世の中にありませんでした。
一方で「ワークライフバランス」や「イクメン」なんて言葉が誕生した時代でもあり、仕事と家庭の間で天秤がギュンギュンに揺れた時代で、そんな最中にうっかり「働き盛りのお父さん」になってしまったぼくは「もう寝る時間を削るしかない!」ってこともあるような毎日を送っていました。
ぼくがこのブログを始めるちょっと前の頃で、今でこそイラストだの漫画だのアニメだのゲームだのとブログで大騒ぎしているぼくですが「ps3」「ハルヒ」「けいおん」「まどマギ」辺りをいっさい通っていません。
これらのコンテンツは、ぼくにとっては快速列車の窓から見た風景みたいなものでした。
そんなぼくですが、世の中で次第に、ブラック企業って言葉や働き方改革がじわじわ広がり始め、ぼく自身もいくらかの采配ができる立場になっていって、気がついたら今やかなり楽しく働くことができるようになっています。
自分が「面白そう」と思うことをやることができて、同じ部署のスタッフの皆さんも楽しそうに働いてくれてます。
楽しそうに見えてるだけで、我慢して付き合ってくれてるのかもしれませんが、ぼくなりに負担が個人に集中しないようになるべく全体を俯瞰してみることを心がけてますし、できる範囲でマネジメントも頑張ってて、残業しなきゃいけないような無茶振りもしてないつもりで、我ながらニコニコホワイトなセクションなんじゃないかと思ってます。
「とてもいいことだなー」と思っているし「ここは長く働かないとたどり着けないとこだな」とも思うんですが、最近新しい問題に直面しています。
仕事が面白すぎて「あれもしてみよう」「これもしてみよう」としてるといつの間にやらぼくの時間が溶けてて、ぼくにとってのライフワークであるお絵描きの時間を圧迫してるんです。
ぼくは上司運にも恵まれてるらしく、勤務評価も良いです。
面白く仕事して評価がいいなんて理想的です。
ですが、そこに罠があるんですよね。
この勤務評価というのは本当に雇われ人にとっては目の前のニンジンであり勲章で、無意識に「もっとちょうだい!」と欲が出てきます。
しかもぼくにしてみれば面白そうなことしたらもらえるニンジンです。これは危ない。
ワーカーホリックってやつでしょうか。
一度上がった評価を下げたくないって欲も出てきて、そのために「次は何しようか」なんて考え続けてたらいつか息切れ起こしてしまうかもしれません。
今まさに仕事で辛い思いをされてる方からしたら「何を贅沢言ってるんだ!?」ってお話だと思います。
繰り返しますが、ぼくは恵まれてるし運がいいのだと思います。
でも、だからこそ、もっとこう、上手くペースダウンをはかりたい。
短距離走じゃなくて、マラソンがしたいんです。
マラソンどころか、ぼくは喘息があるのでIngress片手の散歩くらいがほんとは丁度いいくらいです。
最近の課題です。
あと、今楽しすぎて毎年人事が怖いです。
そして、次は百合百合イラストを描いてます。