誕生日をいいわけに…

ちょっと前に「産まれて初めて40歳になった」って記事を書いた気がしてたんですが、気がついたらもう1年経ってたみたいです。

早い。

めちゃくちゃに早い。

節目を機会に抱負や目標を立てるのが苦手だというのはこのブログで何度か書いたことがあるとおりで、ぼくは日々のルーティンを淡々とこなしていくのが好きなので、とくにイベントにも興味がない(他者に対しても同じように思ってしまうのは直したいと思ってる)のですが、ぼくの悪いところというか「誕生日だし自分を甘やかしてもいいか」なんていう、自分へのご褒美的な邪な心がムクムクと湧いてきてしまって、一冊の本をポチってしまいました。

 これ、すごいんですよ。

「丹精指南」っていう、東京芸大に眠る日本画の秘伝書をもとに書かれた技法書なんです。

あ、ぼく、ブログではこういうイラストばっかり上げてますが、アナログでは日本画を描くんですね。

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日本画って「膠」っていう顔料を画面に定着させるための糊を自分で練って作るんですが、「日本画家の誰それは膠と水の分量これくらいでつくってます」みたいな表とかでてくるんです。

今まで自分の経験と勘でやってた身としては「なるほど!」っていう、まるでその先生に教わったかのような知識がてんこ盛りな本なんですね。

10年くらい前に書店で見かけて「おお!?」ってなったんですが、けっこう強気なお値段でして、当時は「趣味で描いてる身だし、他にも金かかることたくさんあるしなぁ…」とか思って棚に戻した本だったんです。

でもなんか、最近つくづく独学の限界を感じてしまってて「学び直しがしたいなー」って気持ちが湧いてたんですね。

ブログで、色んな資料や文献にあたりながら切磋琢磨しながら創作活動されてるみなさんの影響です。

自分もちゃんと勉強して、知識を土台に創作したい!って思ったんです。

それに、液タブ買ったら吹っ切れたっていうか「液タブに比べたらこの本安くね!?」って思ってしまったのも、大きかったです。

今、大切に大切に読み進めてるところなのですが、視界が開けるっていうか、学生気分が蘇ってきてめっちゃワクワクしています。

やっぱ創作っていいですね。

そして好きなことの勉強って楽しい。

たまに思わずTwitterではぼやいてるんですが、毎日がけっこうしんどくて、げんなりしてることも多いんですけど、たまにちゃんと自分を甘やかしてやらないとダメだなって思いました。

欲しいモノは早めに買った方が死ぬまでに楽しめる期間が長くて結果お得だとも考えられますしね。(この思考は、憧れのデザイナーズ家具にも応用した方がいいかもしれない)

今後もこういう本をちゃんと買おう。

社会にでてから日々に精一杯で、絵について学ぶことを放置してた分、知らないことがいっぱいあって、ぼくはまだまだ死ぬまでお絵描き楽しめそうです。