なんか最近同じイラストばかりアイキャッチにしているように見えますが、ちょっとずつ制作を進めていて、細かなところをネチネチネチネチとやっています。
今年買った液タブと片手デバイスに慣れたことでアナログで絵を描いてるようなことができるようになって、これまでより俄然細部に手が入れられるようになりました。
細部いじってるの楽しいんですよねぇ。ブフフ…。
制作が遅い理由のもう一つが、あれこれインプットしようと思って読書量を増やしてることなんですが、最近読んだこちらの本に「なるほどな」とストンと腑に落ちた部分があったので語らせてください。
ご自身もイラストやアニメーション制作をされながらデッサン教室もされてる著者さんの、技法書というよりは考え方について書かれた本で、学生時代に学んだことをあれこれと思い出させてくれる本でした。
その中で「デッサンをやった人は絵がうまくなるけど、デッサンをやらなくても絵は上手くなる」って趣旨のことが書かれて「ほんとソレだよな!」って思ったんです。
あ、ものすごい抜粋の仕方で誤解があるかもしれませんが、デッサンをしても絵は上手くならないってことじゃないんです。
デッサンは絵が上手くなるための王道ではあるけれど、唯一無二の道じゃないってことだと解釈しました。
ぼくもこれまでけっこうな枚数デッサンを描いてますが、自分がデッサンやって身についたなって思うものが大きく2つあります。
1つは、作品の細部を詰める力、もう1つは見る力です。
自分の作品の細かな部分のアラがわりと冷静に見られるようになるんですよね。
で、見えちゃったから直そうかってできるようになるんですよね。
そして見る力ってのは、モチーフの形を把握して脳内でぐるぐる回転させられるようになる力なんですよね。
どちらも、思った線が引けるとか、綺麗な色が作れるとか、そういう力じゃないんですが、良い絵を描くための土台みたいな部分だなと思うんですよね。
この土台は、他のクリエイティブな活動でも役に立つので、だからプロダクトや彫刻がやりたい人もデッサンが必要なんだなーって思ったもんです。
そして、こういった力が他の方法で身につくならデッサンやらなくても上手くなれるよ、ってのが先程の「ほんそれ!」ってお話の真意です。
だからぼくも、最近「絵が上手くなりたいな〜」ってまた思うようになってるわけですから、実は技法書よんだり何やかんやするよりは「まずはしのごの言わずにデッサンやりなよ!」なんですが…イラスト描いてる方が気楽なんですよね、どーしても!
あと、ちょっとデッサン狂ってるくらいの方が平面ならではの魅力があるような気がするんですよねぇ〜って、これはちょっと言い訳っぽいですね!?
あ、でも全く描いてないわけじゃないんですよ?
あまりにアナログで描いてる絵の画風が出ちゃうので、ヒ・ミ・ツです。