紙とデジタルの棲み分け

4月から長男が通う中学校に提出する書類を作ってるんですが、家から学校までの地図を書くやつってあるじゃないですか(あれって全国区ですかね?)

ぼくはめんどーなんで、そしておそらく多くの方が同じことをされてるであろうGoogleマップのプリントアウトを使うんですが、ふと目にした中学校のレビューに「ヤンキーがいっぱいいるので私立中学を受験しましょう」って☆1つのコメントがあったんですね。

ネットのレビュー機能って、難しいですよね。

一説によれは、大多数の満足してる人はわざわざレビューは書かなくて、不満な人が怒りの吐口として書くことが多いらしく、どうしても低評価が集まりやすいって読んだことあります。

何より、これってどれくらいの入学する子や保護者が見るかなー、そして影響受けるかなーってこともちょっと考えちゃいました。

仕事で、ちょっと大きなサイズのデータをやり取りする際に、Googleドライブの共有機能を相手に提案することがあります。

ネットで検索することを「ググれ」って言ったり、その言葉がもはや死後になるくらいGoogleって誰でも使ってるサービスなんじゃないか?と思って提案するんですが、思った以上に「Gmail使ってないので…」って人によく会います。

そして代わりに「DVD-Rに焼いて郵送してください」って言われることが多いです。

これすると、空のDVD-Rを買って、焼いて、付け紙も添えて、封筒に入れて、宛名書いて切符貼って、ポストに投函って手数がめっちゃ増えますよね。

今これ読んでる、ネットやデジタルと普段から接してる方からすると「えええー?」って話だと思うんですが、こういう時、世の中の多くの方はブログを書いたり読んだりしていなくて、Gmail使ってない人は意外と多いんだなぁって実感します。

ネットなんかを見てると「ファックスなんてまだ使ってるの?」みたいな話は10年前からあって、ぼくも全く同意見でファックス文化に辟易していたんですが、最近は一周回ってしまって、大事な案件ほど紙媒体が必要なんだろうなーってマインドになりかけてます。

デジタルの、コピーも削除も簡単なところが、逆に世の中ではまだまだ不安なんでしょうね。

責任の所在をはっきりさせといた方がいいとこほどアナログです。

ネタバレにならないようにフワッと書きますけど、昨今文学界隈で話題になってたSF小説『三体』でも、すごく大事な記録を「石に刻む」ってシーンがサラッと出てきますよね。

劉慈欣さんも、大事なことほどアナログ派なのかもしれません。

本当に好きな本やレコードは、質量を伴って棚に飾るのがオシャレってのにも通じてる気がします。

紙の手帳がブームなのも同じかもです。

ネットではものすごい分断の嵐が吹き荒れていますが、ふと頭を上げて周りを見渡してみると、意外と牧歌的で穏やかだったりしますよね。

ネットで議論が白熱してるのって、仕事や実生活に関係のない他人同士だからこそ余計にむき出しの言葉でいけるのかもしれないなー、なんて思ったりします。

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