中2のときの英語の先生がアビゲイルに似ていた

小6の頃、中学になると英語の授業がはじまることにぼくはワクワクしていました。

英語を習うことで、J-POPやアニソンの英語の歌詞の意味もわかるようになるし、ゲームのエンドロールなんかで流れる英語もすらすら読めるようになるんだと思ってました。

中1の時の英語の先生はとっても陽気な先生で「お年玉はゼニがいー!(ジャニアリー)」みたいなノリで英語を教えてくれて、苦手意識はありませんでした。

しかし、中2のときに事件が起きました。

新しく英語の担当になった先生は、なんだかとっても『BASTARD!!』のアビゲイルに似てたのです。

…てことを、はてなさんの今週のお題と、アニメ化のニュースで思い出しました。

bastard-anime.com

話をアビ先生に戻します。

アビ先生はさらに、どことなくちょっとオネェっぽく、たまに見せる艶かしい仕草は、とんねるずの石橋さんがコントでやってた、昨今リメイクして炎上したあのキャラにも似ていました。

アビ先生はさらにさらに、イントネーションがなんだかものすごく独特な節がありました。

そのあまりの個性的な英語の発音に、ぼくは隣のクラスの英語担当の先生に「アビ先生の発音おかしくないですか!?」と賛同してくれる友達数人と質問に行きました。

すると、その対応してくれた先生は「日本語にも方言があって地域によってイントネーションが違うでしょ?アビ先生のは方言なのよ。」と教えてくれたので「学校で習う英語は標準語でお願いします!」と食い下がった思い出があります。

そして、アビ先生はバナナが好物でした。

「バナナがあれば他にはなにもいらない」と真顔で言いながらバナナを頬張る姿は、こんどはどことなく猿を彷彿とさせました。

90年代でしたしぼくらもまだ中学生だったので、これらすべてがとっても面白くて、本当に今考えるとしょーもないし先生に申し訳ないのですが、ぼくはこんなイラストを描いて友達と楽しんだりしていました。

しかし、そんなくだらないことをしてたら、ちゃんとバチは当たるんです。

この1年間で、ぼくは英語がさっぱりわからなくなってしまいました。

授業の内容より、アビ先生の一挙手一投足や発音の全てが面白すぎて、そっちを観察するのに一生懸命になってしまったのです。

本当に子どもで、本当にしょーもないことだと思います。

今後アビ先生にお会いすることがあれば謝罪を…というのも申し訳ないので、心の中で謝るにとどめておこうと思っています。

あの時のぼくがもう少し大人だったら、今頃ぼくは英語をペラペラと喋っていたのかもしれません。

大人になったぼくは、一度だけ「英語を学び直そう」と思って英会話のポッドキャストを聞いてみたものの数秒で眠気に襲われてしまい、仕事などで海外の人と話をしなければならない時は、日本語とジェスチャーでなんとなく雰囲気で会話をしてしまってやり過ごしていくうちにGoogle翻訳とかがものすごく高性能になってしまって、ひょっとしたらこのままアビ先生以降の英語を習得することなく人生を終えてしまうのかもしれません。

まあぼくには、言葉を超えた共通言語であるお絵描きもあるし、なんとかなるかもしれません。

なんともならなくなったらまた考えることにします。