ルンバくんは今日も頑張る

今週のお題「マイベスト家電」

二階建ての我が家には、一階と二階のそれぞれにルンバくんがいます。

平日は毎日、家に誰もいなくなる時間に合わせて掃除を開始するようタイマー設定をしています。

コロナ禍以降、時差出勤制度が導入されたので、下の子を子ども園に送ってから、一旦帰ってルンバくんの邪魔になるものをなるべく片付けて、彼らが仕事を始めるのを見届けてから出勤するのがぼくの日課になっています。

そして、燃えるゴミの日にダストボックスをパカっと開けると3、4日分の彼らの頑張りがそこにはあって、思わず「くん付け」してしまうくらい感情移入している彼らに思わず「お疲れ!」と心の中で言ってしまいます。

ぼくは絵を描いてるからか「間違い探し」が得意だと思われることがあります。

しかし、じつは全く逆で、たくさんのものが並んでいる場所から意中のものを見つけ出すのがとても苦手です。

PCのフォルダ内から必要なデータを目で追って探すのも苦手で、検索しようにもどんな名前をつけたかがわからない時などは最悪です。

とにかくものがずらっと並んでいると、リングの呪いのビデオで字がチラチラしてくるみたいに、視野に入っているものたちがノイズのようにザワザワと自己主張を始めてくるんです。

ルンバくんを走らせようと思うと、地面を作らなければなりません。

「ルンバくんのため」という大義名分を得ることで、ぼくは床に置いてあるものをひとまず避けることができるのです。

ありがとう、ルンバくん。

最近は、ぼくの知らないところで色々とやってくれる家電が増えてきました。

「人が馬鹿になる」と言われることもありますが、馬鹿になる余裕がなければ人はクリエイティブにはなれないと思うんです。

ルンバくんに床を任せられるから、ぼくは彼が入っていけない隙間や届かない高い部分の掃除ができます。

激落ちくんを持って家中を徘徊するのがぼくの休日の日課です。

そうしてスッキリしたあと、書斎に篭って好きなことをしている時間がぼくは大好きです。