『仮面ライダービルド』がラストまで本当に見事だったので語ります

先日、『仮面ライダービルド』が本当に面白いので最終話を一緒に見ましょう!と言う記事を書きました。

rito.gameha.com

その後放送された最終回なのですが、素晴らしかった…!

と言うわけで余韻が冷めないうちに語りたいと思います。

今日の記事は、仮面ライダービルドを「最終回まで見た」もしくは「見る予定がない」方へ向けてネタバレありで書きますのでお気をつけください。

仮面ライダービルドのラスト

先に紹介したエントリで最終決戦までの流れを書いたので続きを書きます。

エボルトの待つ「パンドラタワー」を登る「戦兎」「龍我」「一海」「幻徳」の4人のライダーでしたが、敵の猛攻を受け一海と幻徳の2人が死にます。

2人ともかなり胸熱な最期でしたが、ここについて語るだけで2000字行きそうなので、あっさりと死んだ事実だけお伝えします。

2人の死の悲しみを怒りに変えてエボルトと対峙する戦兎と龍我でしたが、エボルトの前に大苦戦します。

エボルトは星を破壊し吸収することでパワーアップすると言う、ドラゴンボール級の戦闘力なのです。

そんなエボルトに対し、物理学者の戦兎が考案した作戦は、エボルトの強大なパワーを逆に利用し「エボルトの存在しない世界線」をこちらの世界に呼び出して繋げ、生じた時空の歪にエボルトを放り込んで消滅させようというものでした。

最近『STEINS;GATE』を見終わったぼくには激アツな展開です。

壮絶な戦いの末、二つの世界線を繋げエボルトを倒し気を失った戦兎が目覚めた場所は「エボルトが存在しなかった世界」でした。

その世界には、スカイウォールもなければファウストという組織も存在せず、一海や幻徳だけでなく、これまでの話で死んでいった人たち(今回のライダーは久しぶりに本当にたくさん人が死にました)が幸せそうにそれぞれの生活を送っていました。

しかし、戦兎のことを誰も知らないのです。

戦兎は、エボルトの策略によって偶然生まれた人格だったので、エボルトがいなければ存在しないのです。

誰も自分のことを知らない世界を彷徨う戦兎に、声をかけてきた人物がいました。

時空の狭間で最後の戦いを一緒にくぐり抜けた「エボルトが存在した世界線」の方の龍我です。

ふだん「最悪だ…」が口癖の戦兎が、満面の笑みを浮かべて言います。

「最高だ!」

戦兎は自分たちの戦いを49話の物語にしようと持ちかけます。

その物語の導入の口調に「カッコつけてんじゃねぇよ!」と軽口を叩く龍我。

誰も自分たちのことを知らない世界で、2人は生きていく希望を見出したのでした。

終わり。

お前ら最高だ。

戦兎がつくろうと持ちかけた「49話の物語にした戦いの記録」というのは、エボルトの存在しない世界でエボルトとの戦いを描くってことで、それはつまりぼくら視聴者が1年かけて見てきたものと同一のものになるわけで、今までフィクションだと思って見てたこの作品が別の世界線ではノンフィクションだったものになるということですよね。

この仕掛けにシビれました。

なんて面白い話なんだ…!

また「自分たちのことを誰も知らない世界を2人で生きていく」という萌えシチュエーションも見逃せません。ここについては、ぜひ婦女子な皆様のご意見を伺いたいです。

本当に、最後まで大人を楽しませてくれるお話でした。

コンテンツの形態を超えて「物語」を楽しむのが好きです

最近改めて思うのですが、ぼくは「面白い話」を楽しませてくれるものが大好きです。

そのための形態は、小説でもゲームでも映画でも漫画でもアニメでも特撮でもなんでもいいみたいです。

なので例えば「このゲームは神ゲーだ!」って言われるゲームでも、プレイすること自体が面白くて、あんまりストーリーがなければぼくは楽しめないみたいです。

あ、「ストーリーのないゲームはクソだ」とかそんな話じゃないですよ?

「自分の好きなもの」がわかってると人生楽しいです。って話です。

というわけで、今後もグッときた「物語」に触れたら「こんな良いものがあったよ!」とブログでダラダラ語っていこうと思いますので、よかったらお付き合いください。

ちなみに、平成ライダーといえばぼくは「アギト」推しです。

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人類の進化をテーマにした、当時流行ってた「Xファイル」 を彷彿とさせる、サイコホラーなサスペンスもので、普段のぼくの紹介記事で琴線くすぐられる方は3話で虜になります(断言)。

アマゾンプライムビデオで9月中は見られるらしいですよ?