むかし食事が楽しくなかったんだけど今楽しいですって話

ぼくの子ども頃の実家の話なんですけどね、食事は昔ながらのちゃぶ台を囲んで食べてたんですよ。

「ちゃぶ台」を「昔ながら」って感じるのも不思議な感覚ですよね。

日本の本来の「昔ながら」は「家族でちゃぶ台囲んで」じゃなくて1人ずつお膳によそっての孤食だったはずなのに。

って、今日はその話じゃなかったっす。

で、ぼくはそんなちゃぶ台を囲んで父親から「食事中は正座」で「足が痺れる前に食べ終えよ」と躾けられました。

「早飯早グソ芸のうち」が信条だったのです。

また、嫌いな食べ物が出た時に「これ嫌い」と言うと文句言わずに食べられるようになるための集中強化月間みたいなのが始まるシステムになってました。

なのでぼくは基本的に食事が楽しくなくて、無心でソッコーで食べてました。

ぼくにとって「家の食事」は「燃料補給」であって「ご馳走」とは「外で食べる食事」のことだったんですよ。

あ、呪いを吐きたいわけじゃないんです。

ここからが本題です。

むしろ自慢話になるのですが我慢してお付き合いいただければ幸いです。

ぼく、結婚した相手が幸いなことに料理好きな人だったんです。

おかげで毎日食事が楽しみなんです。

食事が楽しいって、大人になって知りました。

毎晩「ご馳走」が食べれるので、最近本当に外食に興味がなくなってしまいました。

以前、リビングにテレビがないって話をしたんですが、ある意味、テレビみながら食事するのなんてもったいないわけです。

rito.gameha.com

美味しい食事をしながら、お気に入りの椅子に座り、のんびり話をするのは本当に楽しいことだと思うんです。

この感覚は、職場の飲み会とかでもやっぱ感じで、ぼくはできれば仕事の愚痴とかで盛り上がるより「休みの日に何してるか?」とか「仕事中の様子からは想像もできないような意外な趣味」とか、そんな話で盛り上がるのが好きです。(ぼくのブログはトップシークレットです)

ONE PIECE』の、バトルの後の宴のシーンとか、いいなぁ~って思います。

ぼくは『ONE PIECE』を年に一回、その年に出た単行本をまとめて買って読んでます。話が一気に進むのでオススメです。

ONE PIECE』って、「正義」よりも「仲間」を優先するルフィたちの姿が「大国が正義の戦争という名で無差別攻撃をする時代の子ども達に刺さるんだ」と言う説を読んだことがあります。

そういう話って、興味深いですよね。

あ、今日は食事の話でした。

そんなぼくにはじつは欠点があって、出張先なんかで「1人でチャチャッと済ます食事」が苦手です。

なんかそれなら、食べなくてもいいかな~ってなっちゃうんですよね。

我ながら、めんどくせーなって思います。

『孤独のグルメ』みたいな渋さにも憧れます。

そういえば、1月にまた東京出張を命じられました。

でも、去年の夏みたいに余裕があるかどうか微妙でちょっと悩んでます…むむむ。

楽しくなかった子どもの頃の食事ですが、そのおかげなのか、大きな病気をすることもなく大人になりました。

これまで健康診断にひっかかったこともありません。

そう考えると、ありがたいことだったと思うべきなのかもしれません。

いつだったか、学校給食で先生たちが食事指導をされてるのをテレビで見たことがあって、「嫌いなものを無理やり食べさせるより、どうやったら美味しく食べられるかを考えるべきです」といわれてて「そうだ!そうだ!!」って思ったのですが、いざ親になってみるとそれするのってすごいエネルギーのいることなんですよね…。

めっちゃ難しいっす。

とか思いながら、今宵もへべれけのぼくです。