ちょっと前に液タブ買ったって記事を描いたんですね。
一度挫折して手放した液タブを再度購入するのはそれなりに勇気のいることだったし、しかも買ってみると以前と違って楽しかったので、早く慣れたくてここのところ毎日5分でも10分でもいいのでと液タブに触るように心がけています。
その甲斐あってか、最近かなりこう、紙に描くのと遜色ない感じで使えるようになってきた気がしてます。
で思ったんですよ。
紙に描くように描けるんだったら、上に上に色置いてけるんじゃないかなー?って。
ラフで描いた線画の上に色を置きながら画面を調整していく、絵の具の厚塗りみたいな塗っていきかたです。
普段アナログでやってる手法なわけですから、そーなったらこれまでみたいな、ラフ→清書→線画の下のレイヤーに着彩、みたいな工程より制作してくの早いんじゃないか?って思ったんです。
というわけで早速やってみようと思いまして、実験用に描いたラフがこちらです。
これにこんな感じで色を置いてきます。
色を置きながら、荒い線画を塗りつぶしていきます。
塗りながら線を潰していく作業を進めていってできたのがこちらです。
あ、間違えました。
こちらこちら。
うむ。
慣れないことしたせいか、思った以上にもっさりとした感じがします。
雰囲気は出てるんですが、こう、細部が荒いというか。
良く考えたら、ラフをそのまま使ったからかもしれませんね。
せめて清書くらいはしたほうが良いのかもしれません。
うむ、心に留めておこう。
…と、ここまでが今日の前置きでして、ぼくが日々の生活をわりと細やかなルーティンで回してるのはこのブログで何度か述べてる通りなんです。
日々を30分刻みにして、それぞれの時間に何するか決めて行動するようにしています。
そして、このルーティンが滞りなく流れていくことに対して快感を得るし、予定が立たないことはぼくにとっては換気されてない部屋にいるような気持ち悪さがあります。
自分でも神経質だなと思うんですが、なにせ大学生の頃からしてたんで完全に習慣です。
なのですが、これがことお絵かきの手順となると「これをやったら次はこれ」みたいなルーティンがさっぱりありません。
このギャップって我ながら面白いなって思います。
ルーティンで描いたらそれはもう創作じゃなくて作業ってことですよね。
この感覚を無自覚的に、もしくはどこかの段階で無意識に刷り込まれたのかもしれません。
毎回なにか新しいことをするから、新しい刺激があって、いつまでも新鮮で、ずっと飽きずに楽しいってことでしょうか。
もちろんガチンコで描いてる絵は賞が欲しいのですが、それ以上に、新しい刺激を楽しむ気持ちは、大事に持ち続けたいなーと思いました。
ちなみに前回の「液タブ使ってみたけどダメだった!」って経験も、ぼくにとっては「新しい刺激」なんですよね。
そういう風に感じられる装置が自分に備わってて良かったなって思います。
とにかくぼくは、絵が描ければそれで楽しくて、上手く描けないことはそんなに問題じゃないようです。
ありがたいことです。
ついでに、5分でも10分でもいいから描こうって思える自分の性格も、よかったなーって思います。