最近、凪のように心を落ち着かせる練習を熱心にしていたせいで、創作意欲まで落ち着いてしまったという話を過去何回かしていることで有名なぼくです。
「デザインは問題解決、アートは問題提起」なんて言葉もある通り、何か世に訴えたい問題がないと、アートをやろうという意欲すら湧かないのかもしれません。
そんな一抹の不安を感じていた矢先、ぼくはある偉大な画家の言葉を思い出しました。
その画家の名前はルノワールと言います。
彼は言いました。
「この世に乳房がなかったら絵を描かなかった」と。
学生時代、大学の図書館でこの言葉に出会い衝撃を受けたのです。
出典も何も思い出せないので若干ぼくの脳内補完が入っているかもしれませんが、だいたいこんなニュアンスの言葉でした。
ぼくは思いました。
「ぼくが学ぼうとしている世界ははなんて自由なんだろう!」と。
まだティーンズだったぼくにとって、裸は「えっちでいけないもの」でした。
ルリルリも、そんなこと言ってましたよね?
それが、「ヌード」というジャンルがあり、作家にとっての表現の原動力となり、賛否両論巻き上げながら、歴史に名を刻む傑作怪作を産むこともあるのです。
ほんとすごい。
実際、ルノワールさんの絵は生きる喜びに溢れています。
「生きることはなんでこんなに素晴らしいのだろう!?」というのが、彼にとっての問題とでも言わんばかりです。
おっと、ヌードなことばっかり書いてると昨今の世の中の情勢的に怒られそうなのでこの辺りにしておこうかと思います。
このことを逆手に取った、フェミニズムや男女平等などが孕む問題を提起する作品もあるところがまた面白いんですけどね!
ぼくは浦上玉堂という日本の文人画家の絵も好きです。
彼は宴会が大好きで、へべれけに酔っ払った状態で「ういうい〜」って描いたような絵がたくさんあります。
ぼくもほぼ毎晩呑んでいるので、つまり、ぼくがこのブログに貼り付けてるどうということのないアイキャッチ画像も似たようなモノです。
って、そーいえば以前このブログで書いたことがありました。
答えはすでにぼくの中にあったのです。
アートってなんて懐が広いのでしょう!
心が凪ぐと、創作が滞る?
そんなに心が凪いで何も描けないのならいっそ「無」をテーマに絵を描けばいいわけです。
どうですか!?
「無」です!
そんな「無」でも、じーっと見据えつづけていれば何か無以外のものが見つかるかもしれません。
それは、小さな喜びや幸せかもしれません。
「無」だったところに「喜び」が現れました!
これはつまり、世界の始まりであり、知覚の目覚めです。
ぼくもあなたも今ここに存在している!
素晴らしい!
こんな幸せな奇跡があるでしょうか!?
そんな想いを集めて作品にしたら、見る人も幸せにできるようなものができるかもしれません。
ぼくはこれからも、ゆるゆるとお絵描きを続けていこうと思います。
今夜もぼくは、いい感じに酔っています。