絵を仕上げることの難しさについて改めて思う

ここ何回かやっている「週末に水彩画を少しずつ描くよ」シリーズですが、今週はこんな感じになりましたー!

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そろそろ完成かもしれない

これまで、下のような記事で進捗とその時の気持ちなんかを綴って来ました。

1 線画を描く

2 うっすら色を全体に置いてみる

3  花びらのあたりを進めて完成形の雰囲気をつかむ

4 細部の描き込み(その1)

5 細部の描き込み(その2)

前回から今回にかけて、写真で見ると「ん?どこか変わったの?」って感じですねぇ!

でも、今回は画面に赤や黄色、紫なんかをかなり散らしています。

花びらにピンクと黄色をさしました。

葉っぱの明るいところと手前のものにも黄色を入れて目に飛び込んで来やすいようにしようとしました。

後ろからふわっと暖かい光がさしてるように見せたくて、花びらや葉の裏に赤色を塗りました。

画面下側に行くほど、赤から紫みが増すようにしました。

そして「あ、やりすぎたかな?」って思ってもともと塗ってた緑や白で潰して〜を繰り返しています。

「潰しすぎたかな?」と思ったらまた赤、黄、紫を乗せてみてます。

で「やっぱこれはやりすぎだな」と緑や白で塗りつぶします。

前回も少し書きましたが、これは無限ループなんですよね。

絵を「仕上げられる」っていうのは「ある種のスキルだよなー」ってつくづく思います。

誰でも知ってる有名なルネサンスの画家にレオナルド・ダ・ヴィンチさんて方がいらっしゃるじゃないですか。

彼の真作とされている作品ってめっちゃ少ないんですよね。

こういうのって研究者によって意見が分かれるのですが、10〜13点くらいの説が多いみたいですね。

これは「万物の天才」と言われて、建築から舞台演出、詩や音楽まで手がけてたこともあったとは思うんですが、モナリザを死ぬまで手元に置いて加筆修正を繰り返していたという彼の「凝り性」な性格ゆえってとこもあったんじゃないかと思うんですよね。

どこかのタイミングで「えいっ!」と「この絵はこれで完成だー!」って言えるのって、そういう意味で「ある種のスキルだな」って思うんです。

デジタルで描いてるお絵かきイラストは、ぼくがその絵で「楽しい〜!」と感じることをやりきったら完成としています。

これはすごく気楽です。

美術展なんかに出す絵は搬入の日が来たら「諦めて」完成にしています。

学生時代の課題作品も一緒です。

提出日が来たら完成。(提出日の前日にみんなでハイになってたのは楽しい思い出です。)

じゃあ、今回みたいに完全に趣味で描いてる水彩画は?

って考えると、やめ時が難しいなぁ〜って思いました。

いくらでも描いてていいならずっと直していたいなって思えるんです。

なんか、新たな発見でした。

まぁ、無理にやめる必要はないものですし、一旦寝かせておいて次の絵に行き、また気が向いたら加筆してもいいかもな、と思いました。

けど、ぼくも自分の性格と39年付き合ってるので、そうこうしてるうちにこの絵に向けてる興味も次第に下がっていって「結局このままかもねー」とも思うような気もしてます。

というわけで、とりあえず完成かな!

そんなこんなで、毎回絵を描きながらその時考えてたことをダラダラと綴ってきたこの水彩画シリーズですが、読み直してみるとなんか偉そうに絵画論語ってるみたいになってて「単なる日曜画家のたわごとなのでちょっと恥ずかしいな」なんて思いつつ、こういうのも新鮮なので「次のヘッダー画像はこれ使おうかな?」なんて思ったぼくです。

ダラダラお付き合いありがとうございました!

よければ次の作品制作でお会いしましょう!

次は何描こうかなぁ〜